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現実と夢の間で
分けが分からなくなる。
…
これは現実？
あれは夢？
ふっかから送られてきたAの家の住所
ふっかにはかっこつけて
「今週のどこかで言ってみる」とか言ってみたけど
Aの居場所が分かっているにもかかわらずに
じっとはしていられない。
スマホの地図に住所を入れて翌日の土曜日に
すぐに向かった。
未読スルーされていて
メンタルがおかしくなりそう。
駅からの道のりをどんどん進む。
あの日、
初めてキスをかわした日
Aは恥ずかしそうに
俺の家をあとにした。
「またね」
駅で何度も振り返った
Aの
あの表情、仕草に嘘があるとはどうしても思えない。
確かに俺たち通じ合えてたよな？
俺、間違ってる？
勘違いしてる？
そんなわけない。
地図位置通りにたどり着いた普通の一軒家。
今日は雲一つないくらいに快晴だった。
インターフォンを押そうか迷った時に
家の中からAの声が聞こえてきた。
その声がだんだん大きくなって近づいてきてる。
なぜか怯んで
隣との家の小さな道に隠れる。
家の中から出てくるA。
楽しそうに
嬉しそうに
すこしはしゃいでるA。
そんなAの手に繋がれた手。
遅る遅るその手を辿ると
見覚えのある顔。
「あ、」
声がでそうになった。
「ねぇ、亮平君見て！雲一つない空だよ。」
その光景と
Aの表情と
それを見守る…
あの時「兄」だと紹介されたはずの男性の優しい目線。
「ほんとうだー。」
楽しそうに見合わせた2人の
空間。
一瞬で分かる。
2人の空気と
2人の世界と
それに…
俺の出る幕はないことを。
少しでも
通じ合っていると勘違いした俺を思い知る。
そのくらいに少しも
入り込めそうにない。
その空間を思い知る。
Aが何かを感じ取ったように
後ろを振り返った。
「どうした？」
「うんん。なんでもない」
Aのあの目の
違和感の
俺を見ているようで
全然見ていなかったあの目を
思い出した。
悲しいくらいに
今日は快晴だった。
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nono(プロフ) - lovehim06さん» ありがとうございます！続編の社会人編もよろしくお願いします。 (2022年3月28日 11時) (
レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
lovehim06(プロフ) - すごくひきこまれて、最新話まで読みました。今後も楽しみにしています (2022年3月19日 18時) (レス) id: f4202ed725 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます。結末はもう少し先になります。ぜひ社会人編もお楽しみください！更新頑張ります。 (2022年3月19日 9時) (レス) @page50 id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - すごく面白くて最新話まで一気に見てしまいました。結末がどうなるのか楽しみです！更新楽しみにしております。 (2022年3月18日 19時) (レス) @page49 id: c3bba08d92 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - あやさん» ありがとうございます。頑張ります！最後までよろしくお願いします。 (2022年3月16日 8時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nono
| 作成日時：2022年3月10日 2時
