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着いた天文台。
ちらほらと人がいる。
もう既に綺麗な星空が見えた。
「Aさんこっち！」
目黒君は繋いだ手を更にギュっと握りしめる。
駐車場から10分くらい歩いたところにある天文台。
長い階段を登る。
「大丈夫？きつくない？」
何度も私に優しく確認をしてくれる。
「うん、大丈夫だよ。」
天文台に着くと綺麗な夜空が広がる。
あまりの綺麗さに言葉が出なかった。
「綺麗だね」
「うん。」
設置されている望遠鏡の交互に覗き込む。
真っ暗な夜空にキラキラと光る星の粒たち。
あまりにも綺麗で…目頭が熱くなる。そんな私を見て目黒君は笑った。
「Aさんって…泣き虫だね」
確かに…泣き顔ばっかり見せてる。
「でも…最近の涙は…感動する涙だよ？」
昨日の夜の涙だって…そう。
天文台からの階段を降りる。
「少し…寄り道しようよ」
階段の途中でわき道に逸れた。
わき道には誰もいなくて光もなくなり、真っ暗。
まるで2人だけの世界。
「なんだっけ？有名な洋画の主題歌に…夜が来ても怖くないみたいな歌詞があって…」
「あ、スタンドバイミーかな？」
「あーそれそれ。」
その曲を目黒くんは口ずさむ。
「そんな気分」
2人で座れそうな石に腰かける。
「クサいセリフだね。」
でも、不思議と目黒君が言うと全然そんなことない。
「思ったことは言うがモットーだから」
真っ暗であまり見えなかった目黒くんの顔もだんだん目が慣れてきて見えるようになった。
「目黒くん」
決心したような声を出すと彼に緊張が伝わるのかピンと張った空気になった。
「うん」
「目黒くんの気持ち…私でよかったら…その気持ちに答えてもいい？…私も目黒くんが好き」
息をのむように、私の言葉の一言一言をかみしめるように、
目黒君は私の言葉に耳を傾けてくれた。
私の言葉に一気に緊張感が解けた空気になる。
気づいたときにはもう目黒くんの腕の中にいた。
「よかった……本当は少しだけ自信なかった」
目黒くんが少し震えているのが分かった。
思わず彼の背中を撫でる。
「ありがとう…目黒くん」
息が白くなるのが分かる。
月と星がキラキラと光る。
月明かりだけだけど…
全然怖くない。
彼が私のそばにいてくれるかぎり、怖くない。
心のなかでスタンドバイミーが流れた。
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nono(プロフ) - 晴子さん：表現の仕方について言われるととってもとっても嬉しいです！ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月27日 7時) (
レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - 表現の仕方がとても好きです。青なのか…黒なのか…どっちも違う意味で癖になるキャラクターなので、最後にどうなるのかが楽しみです！ (2022年1月27日 0時) (レス) @page4 id: b5ad09120c (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - なつみさん：ご指摘ありがとうございます。誤字脱字…日常的に多いので気を付けます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - soraさん：ありがとうございます。順次更新していきますのでこれからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - とても面白くて続き早く読みたいですが、誤字脱字が気になります。 (2022年1月26日 21時) (レス) @page45 id: eab4cc85b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nono
| 作成日時：2022年1月23日 21時
