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「Aさん、準備できてる？」
「うん。もう出る？」
「実家から車取ってくるから待ってて」
ゆっくりと朝ごはんを食べて、2人で朝から庭の手入れをした。
「プリムラジュリアンは寒さに強い花なんだって」
芽がうっすらと出た花壇を見ながら
2人で見つめ合ってはお互いに照れた。
昨晩のキスを思い出すだけでこんなに恥ずかしいなんて。
まるで高校生かのような…
青春みたいな…
目黒君が家を出た後、もう一度鏡に映る自分を確認した。
なんだかとっても調子がいい感じがする。
携帯を開くと5件の着信。
全然気が付かなかった。
相手を確認すると翔太から。
いっきに体温が上がった気がした。
昨晩のことが思い出される。
折り返しはしない。
来週、ちゃんと話をしよう。
携帯をバッグに入れてリップを塗りなおした。
【ピンポーン】
家のチャイムが鳴った。
あれ？目黒君かな？忘れ物？
何気ない気持ちで玄関まで行きドアを開けると
まったく予想していなかった人物が立っていた。
「しょうた？」
泣きそうな表情をしている翔太が立っている。
「色々と納得いってなくて来た。上げて」
静止する暇もなく翔太は靴を脱いで上がってくる。
「え、まって」
どんどんとリビングに足を進めていく。
「ね、帰ってよ」
ソファにドガっと座ると私をジッと見た。
「お前…どこか出かけんの？」
怪訝な顔で私を見る。
「うん。これから出かけるから…帰って」
「ふーん」
翔太がこの家に来たのは半年ぶり…
前は頻繁に来ていた。
最近は呼ばれたら翔太の家に行くことばかりだった。
「ねぇ、帰って。本当にもう出るところだったの」
「……じゃあ、月曜日、時間ある？話したい。」
小さな声でそう言う。
「うん。月曜日の仕事終わりに話そう？」
「…電話出ろよな。」
「…」
翔太は立ちあがると私の方に近づき、頭を下げて私の唇にチュっとキスをした。
すこしも拒否する暇もない素早いキス
「そんな顔すんなよ。俺悪者になんじゃん」
翔太は困った顔をする。
困っているのは私のほうだよ。
「電話でないと…また今日みたいに急に来るからな。」
「…」
「次に俺を無視したら…まじでまた来るから」
キュッと私を睨む。
こんなに執着する性格だったなんて…この3年間、私は彼の何を見ていたのだろう。
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nono(プロフ) - 晴子さん：表現の仕方について言われるととってもとっても嬉しいです！ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月27日 7時) (
レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - 表現の仕方がとても好きです。青なのか…黒なのか…どっちも違う意味で癖になるキャラクターなので、最後にどうなるのかが楽しみです！ (2022年1月27日 0時) (レス) @page4 id: b5ad09120c (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - なつみさん：ご指摘ありがとうございます。誤字脱字…日常的に多いので気を付けます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - soraさん：ありがとうございます。順次更新していきますのでこれからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - とても面白くて続き早く読みたいですが、誤字脱字が気になります。 (2022年1月26日 21時) (レス) @page45 id: eab4cc85b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nono
| 作成日時：2022年1月23日 21時
