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「ん…？電話？」
翔太がムクっと起きて怪訝な声でいう。
目黒君からの着信にきがついて無視して。
隣で寝息をたてている翔太の隣で何にも変われていない自分に嫌気がさして眠れないでいた。
ベッドから出てベランダで電話に出た。
目黒君の声を聞くと更に自分の意思の弱さを思い知った。
「バカですね」と笑う目黒君ではなく「今幸せ？違うでしょう？」と投げかけてくる彼に自分の惨めさをさらに感じた。
わたし、ぜんぜん幸せじゃない
私以外にいくらでも代わりのいる彼にすがって
「だれから？」
「…」
「あー彼氏かー」
「…」
「何？帰ってこいって？」
「…」
「でも、お前帰りたくないって言ってたもんな」
嘲笑いながら言う翔太をチラリと見た。
「俺もさー彼女から電話かかってきたけど、お前優先したから」
え？彼女？
「俺たちってしょうもないな」
左手が震えだした。
震えを抑えながら現在の住所を目黒くんに送った。
「翔太…かえるね」
「は？」
「ごめん。ありがとう。本当はずっとさよならしないといけないなって思っていたけれど…私弱くて…。もう翔太の部屋にはこないし、一緒にご飯もいかない。でもイチ同期としてこれからもよろしく…」
帰る準備をする私を横目に翔太が首をかしげる。
「彼女いてもお前優先させっからさーあ、お前が別れろって言えば別れるし」
違う。全然違う。
見当違いだよ。
きっとこの感じは一生修正されない。
私は彼と一緒にいても幸せにはなれない。
この違和感としこりはずっとこのままだ。
「さよなら。翔太」
今度こそ、本当にさよなら。
部屋を飛び出すと後ろから追ってくる翔太の気配を感じた。
こんなことはこれまでになかったこと。
「待てって」
エレベーターの前で腕を掴まれる。
「俺のこと好きなんだろう？じゃあ、うちにいればいいじゃん。な？これからだってうちに来ればいい。何も難しいこと言ってねーよ？」
絶対に泣かない。
ずっと言いたかったことを今日は言える気がした。
「じゃあ、翔太は…私だけにできる？今、翔太の周りにいる女の子全員切って…私だけにできる？私が望んでいるのはそーいうことだよ？」
「…」
「ごめん。難しいこと言って。」
翔太の手を握って自分の腕から離す。
そのまま来たエレベーターに乗り込んだ。
何か言いたげに私をみたけれど、怖くて目を逸らしたらエレベーターの扉が閉まった。
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nono(プロフ) - 晴子さん：表現の仕方について言われるととってもとっても嬉しいです！ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月27日 7時) (
レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - 表現の仕方がとても好きです。青なのか…黒なのか…どっちも違う意味で癖になるキャラクターなので、最後にどうなるのかが楽しみです！ (2022年1月27日 0時) (レス) @page4 id: b5ad09120c (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - なつみさん：ご指摘ありがとうございます。誤字脱字…日常的に多いので気を付けます。これからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - soraさん：ありがとうございます。順次更新していきますのでこれからもよろしくお願いします。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: ec84c7801d (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - とても面白くて続き早く読みたいですが、誤字脱字が気になります。 (2022年1月26日 21時) (レス) @page45 id: eab4cc85b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nono
| 作成日時：2022年1月23日 21時
