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A視点
ようやく出来た...我も...皆と同じように戦えた...それがすごく嬉しくて...皆が力を貸してくれて...ようやく...ちゃんとした幻王としての認められた気もした...
「...さて...A様...どうか儂らの頼みを聞いてくれるか?」
『あ....あぁ!我で良かったら...』
「では...ゆくぞ...ナツメ達も来るといい」
「良いの!?」
「よっしゃ行くぞ!」
「なんだか楽しみ!」
「ワクワクすることも無いでしょうけどね...」
「じゃあドッキリ要素として目隠しするか!」
「...しなくていいんじゃね?」
連れて来られたのは...幻王の間...お母さんが座っておった玉座だ...だが...ここで我に何をすると...あ...カイラ...エンマ...見守っておらぬで助け舟を...!
「ほう...れっきとした継承か」
「歴史的瞬間に立ち会えるとはな...」
「俺らも見に来ていいのか...?」
「エンマが許してるから良いんじゃない?」
「では...A様...頭をこちらに」
『..?こうすれば良いのか...?』
「えぇ..」
お松に少し頭を下げると何か乗せられた...少し重くずるっと言った瞬間..くすっと声が聞こえた...でもこれは大丈夫な笑い...なぜなら...
「あっはっは!!大きさがあってねぇ!」
「ふふ...本当だ!かわいい」
「写真写真」
「こっち向いてくれ!Aちゃん!」
「どうせなら...玉座に座れ!」
『わ...分かった......あ...よ...義経』
「ふふ...分かりました...」
我の身長より倍以上の大きさの玉座...冠...でも...今ならわかる...皆我を祝福しているのだから...だから...これからもっと学べばいい...練習すればいい...怖いことだって...皆と乗り越えればいい...
『...わ...我!Aは!...これより幻王としての名を引き継ぐ!まだ未熟だが!どうか...付いてきてくれ!』
「勿論だ!Aちゃん...いや...幻王様!」
「ちょっと距離できちまうか...?いや...ぶっ壊せばいいなそんな壁...な!幻王様」
「間違っていた時は儂らが道をただそう...幻王様らしくすればよい」
「まぁ...上下関係になっても変わんねぇだろ?これからも頼むぜ!Aちゃん...んや...幻王様!」
「1人では無いこと...忘れるでないぞ」
今...我はどんな風に見えてるだろうか...それはキッとみなしか分からぬ...だから...いつか...お母さんを超える幻王になりたい...トウマの手の中に...我のアークがひっそりと落ちて輝いていたのは我は知らない
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
