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アキノリ視点
やべぇってすげぇ逃げてぇけどナツメがもう戦う気なんだよな...仕方がねぇ...やるしかない...!
「幻獣麒麟!」
「コマさん!ここの空気清められる?」
「やってみよう!」
『...無駄だ...周囲の厄は我自信が溜め込んでいるもの....そなたらでは何とも出来ん...頼む...去れ....去ってくれ...!』
「どんどろ!」
「蒼天十字衝!」
「待て朱雀!あやつは...!」
『...ぁ』
「どんどろ!」
『す....すまな...い....我の....我のせいで....』
朱雀の必殺技が決まりそうだってのに...あのどんどろが邪魔した...でもおかげでベールは飛んで素顔が見えた...素顔はまだ幼く銀髪に蒼目....
「...トウマ!お松!お松さん!」
「わ....わかった!憑依!幻魔お松」
「....こんなところにいらしてたんですね...A様」
『....あ....うぅ...』
「大丈夫です...私の声だけでもお聞きください...私はあなたの事をよく知っていますから...まだ人の目は怖いのですね...なら目を瞑っても構いません...実は貴方のお母様...幻王様が亡くなられました...知ってましたか...?」
『....し....らな...い』
「そうですね...ではあなたが現在の幻王だと言うのも当然知らないですものね...今ここに...なかなか集まることが難しい剣武魔神様全員がおられます...A様の術も解ける可能性も...」
『...しら...ない...!そんなの知らない!我は言ったぞ!もう関わるなと!お松!我と関わって良かった事など本当はないだろう!我がお母様の息子だから!付き合っていただけで...本当は...』
「そんな事はございません...また一緒にお花を摘みに参りましょう...そしたらまた花冠作ってくださいますか?あ...私を含めて11人分になってしまいますね...ですから...」
『でも...でも...我は...もう嫌だ...幻王になったとしても!誰が我を認めるのだ!今の我に触れたとて厄降り注ぐだけだ!なら...いっその事...1人で居た方が...らく...だ』
お松の説得でもできないのか...でも気づいたことがある...あの子は戦えない...俺たちの攻撃を返そうともせず避けているのだし...それに...さっきの朱雀の攻撃で橋も崩壊寸前だ...だから...落とせば勝てる
「ジバニャン!コマさん柱を狙え!」
「仕方がねぇ!」
「あいよ」
『...ｯ!?うわぁ!?』
「...A様!?」
「お松さん!?」
お松さんが受け止めに行ってしまった...おかげでお松さんが泥沼の中に...トウマもやべぇかも...でも...なんであの子は...泣きそうな表情なんだ...?
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
