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白虎視点
昔とそう変わらねぇ表情で言われてるけど...まさかお前が封印されてたって俺たち信じたくねぇよ...やっぱり不動明王は気づいてたんだろうなぁ...
「白虎...チビちゃんを連れて帰ってくれるか?」
「え...いいけど...大丈夫なのか...?離れても...」
「もう大丈夫さ...それより心配なのはチビちゃんの方...私が今までくっついてたんだ...それにさっき無理に引き剥がされてる...私は大丈夫だけどチビちゃんに結構負担が行ってるはず」
「た....たしかに元気は無いけどよ....」
「なら急ぎな...こんなところにいさせるより...お家にいた方が心身ともに楽だよ....あと...若干信用度減ってるかも....悪い癖入っちゃってるから」
「わ...分かった...」
その後は疾風迅雷のごとく帰還して...速攻部屋まで送ったけどよ...疲れてんのかな...?寝てるじゃん...そっと手を添えてやれば....握り返してくれる...
「白虎おかえり..,」
「おかえりー幻王様のお部屋でなーにしてんの」
「お....おう....ただいま...俺Aちゃんに怖がられたかもしれねぇ....」
「どうした...急に...疲れて眠っておるだけだろう?」
「それがよ...落雷ってのに会ったんだけど...俺が戦闘態勢をとったらAちゃんが下がったんだよ...その瞬間なんか知らねぇけど捕まってよ...」
「落雷か....」
「火災と水害以外にもおったのか....」
「それで夜桜と無理やり引き剥がされて...こうなった...はぁぁ...俺がもっとしっかりしてりゃ...守れたんだろうなぁ....」
「よしなら俺らが稽古してやるって...」
「我らにも言えぬことではない...訓練しておいて損は無いだろう」
朱雀と阿修羅がやさしい....すると布団の方からうぅん...ッと小さな唸り声が...
『...ん...ぁ....』
「...Aちゃん...」
「おはよう!幻王様....どうだ?体の調子はよ」
『...だい....じょうぶだ....』
「...Aちゃん」
ふっと壁の方向に目線が...夜桜の言う通り俺の信頼ちょっと無くなったのかな...少し....どころじゃない...結構心にくる...でも...
「腹減ってないか...?痛いところはないか...?俺がまだ未熟でごめんなぁ...」
『...びゃ...こ..おもい...で...す』
「今はこうさせてくれぇ...今日は一緒に寝ても良いか?一緒寝たい気分なんだよぉ....」
『...いっしょに....寝る...』
「本当か?ありがとぉ」
俺が抱きしめに行ったからか...少し戸惑っているけど...それでも抱き締め返してくれた...次は絶対護るからな....
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
