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???視点
まさか...呼ばれただけで意識を戻すなんて思わなかった...もっと注意しないと...もっとこの子になれるように...
『迷惑かけてごめんなさい...』
「いや...よい...我の方が済まなかった...幻王様を危険な目に合わせたからな...」
「にしても記憶飛んでんだよな...大丈夫か...?」
『朱雀様と白虎様に心配されるほどではありませぬゆえ...それに怪魔は昔から我に寄ってきますゆえ...』
「なら今度からは護衛をつけるか...?」
「だけどよ...すごく強かったな...」
「あぁ...一応共有しておこう...」
『......んぅ..?』
いけない...出すぎてしまった...まだこの子には存在を認知されてないのに...にしてもこの子も本当に運がない...私と同じ日に生まれただけよ...まぁ...私は厄災だけど...私と正反対のこの子の力は美味しい...いずれその体も...でも...正直...この子にはこの子らしく生きて欲しいと願ってしまう..寄生虫である私が言ってもだけど...疲れ果てたのか座り込んでしまった...同じ日にと言っても年齢差は倍以上だし仕方がないけれど...
「...あ...朱雀!待ってくれ...大丈夫か...?」
『...んぅ...大丈夫...です...ちゃんと追いかけるから...先に行っててくだされ』
「...白虎おぶれるか?」
「おう...ってなんで朱雀じゃねぇんだよ...」
「我は髪が長すぎるからな...おぶると痛い」
「事情はそれか...?はぁ....乗れるか...?」
『迷惑をかける訳にも行きません...我がいつの間にやってしまった事ゆえ...自分で部屋まで戻ります』
立ち上がったけどフラフラじゃない...そりゃそうよ生活も私と真逆なのだから...はぁぁぁ...決めた...私はこの子を守る...だから...厄災だけど...あいつらに私も利用されて溜まるものですか....
「白虎」
「おう...しょっと!」
『わ...白虎様...我は歩け...』
「ねぇだろ...あと俺達に様はいらねぇよ...幻王様ってのが嫌なら...そうだなぁ...Aちゃんはどうだ?」
「白虎!我がしでかしたことで...!」
『...え...へへ...もっと...よんで...くだ...しゃれ...』
ぽふっと髪の毛に埋もれてしまった...その様子に2人の剣武魔神は目を合わせてくすりと笑う...
「Aちゃん!」
「...Aちゃん」
「ははっ!朱雀も言うじゃん」
「許可は取ったからな」
スピスピと眠るその横顔に癒されている...この子はきっと幸せな明るい道の方が似合う...だから...私は妖魔界と人間界を滅ぼすのではなく...私なりに守りたいの...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
