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青龍視点
幼いとは聞いていたが....随分と幼いな...すぐにお松の後ろに隠れてしまった...ぎゅっと服を握ってこちらを見ている...しかも他の者達が高身長ゆえ圧力的に見えてしまうのでは...?
「A様...もう少し出てきてはどうですか...?」
『...やだ...部屋帰る...』
「A様...」
「あちゃー...俺ら懐かれてねぇのか...白虎行けよ」
「行くかよ...」
「やはり我は...」
「朱雀...貴様何したんだ...」
「朱雀先輩...」
哀れな目を朱雀先輩に向ける...最終的には玄武先輩に軽々と抱かれ姿を見せてくれた...玄武先輩には慣れて居るのだな...
『げ...玄武!わ...我は歩ける...から...』
「だが...このままでは何も変わらぬだろう?」
『ｳｸﾞ....うぅ...』
耳が見える...ペショっとしている...可愛い...子犬が震えている...玄武先輩の白蛇がA様に巻きついてる...首締められて無いですよね...?
「...A様だ...朱雀後で謝っとくのだぞ」
「我は悪くない」
「それでも怖がらせたのは事実だ...よく見ろお前を一切見てないぞ」
「おでこは大丈夫か...?」
『...おっきい...』
「我は元々こっちだからな...」
不動明王先輩はもう懐いてるおるのか...?でもおでこを撫でているから大丈夫なのだろう...お松も安心して幻魔組の元に向かってるな...
「もう大丈夫だろうな...」
『...玄武...』
「下ろすだけだ...そんな目をするでない...」
『ふ....不動も...いるから...大丈夫だ...』
「...!...そうか」
不動明王先輩が優しい表情で微笑んでる...ん...?何故か私の方に目線を感じる...私...私の方を見ている...!?だが...確かに大きな瞳はこちらを見ている...
「...な...何用か...?」
『...つの....』
「...あぁ...今は青龍なのですが...幻獣だと蒼龍になれるのです...」
『...蒼龍...?青龍...?』
「どちらも私ですよ」
『...難しいものだな...』
スっと目が細くなる...するとゾワッと悪寒を感じて二三歩下がる...なんだろう...一体...何を考えているのだろうか....
「幻王様でいいのか...?俺白虎って言って...虎だ!ガオー!」
『ﾋﾟｯ!?!?』
「A様!?」
「身体能力は凄い様だな...」
「わしの刀を交わされそうだ...」
「細いから折りそうだな...」
「あぶないですので!降りて来てください!」
『...絶対無理だ...噛まれる!引っ掻かれる!殴られる!』
「大丈夫ですから!」
お松も...随分と苦労しているな...白虎先輩は玄武先輩に鉄槌をくだされているな...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
