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ナツメ視点
あ...転んだひょうしに杖がボキっと折れてまった...本人は少し残念がってそうだけど私たちに取っては一大事幻王としての証だったらどうしよう...
「これ治せないか..!?」
「お松でも無理だよ」
「じゃあ...接着剤...!」
「買ってきたよ」
「早いねハルヤくん...」
『それ...ただ拾った棒だぞ...?お松から貰った護衛用のナイフで削ったのだ...上手くできてるだろう?』
「そうね!すごい上手だよ!!」
「お松に見てもらわなくて良かったの...?」
『うん!やっぱり我が得意なのって杖じゃなくて札何だなって...思うて...結界もそれだったしな...』
え...もしかしてこの子意外となんでも出来る?でも自信が無いだけ...?え...?自信つけさせた方がいいんじゃない?とりあえず朱雀は土下座ね...
「そっか..じゃあ誰かに教えてもらったの?」
『うぅん...本で読んだぞ!いわゆる...独学だ』
「そうだね...良い子良い子...後で玄武にいっぱい褒めて貰おうね」
『本当か...!えへへ...』
ズドンっと何かが刺さる...いや...刺さらなきゃ多分感覚おかしいかも...可愛い...可愛すぎる...トウマにしか懐いてるないにしても...私たちの前でも見せてくれているのだから天使でしょ....
『...なつめ...と...あやめ...だったか?』
「え...!?う...うん...そうだけど」
「私たちご指名...?」
『その...オグ達にな...花冠を作りたいのだが...この辺にとっても良い花は無いのか....?』
「んｯ....アヤメお姉ちゃんに任せてちょうだい!」
「えぇ!花畑ならいくらでも知ってるわ!」
「姉ちゃん」
『けーすけも...どうだ?』
「んー...俺はいいや...友達と遊ぶ約束してるし...」
『そうか!ではまた今度遊ぼう』
どうやらだいぶ懐いてるくれてるみたい...良かったぁ...ただ...アキノリとハルヤくんだけは論外みたいだけど...
「なんで俺たちだけ...」
「知らないよ...多分俺は酒呑童子だからでお前はデブだからだろ」
「だから骨太だって言ってんだろ!」
『...えっと...エンマ様とカイラ様とぬらり...様?はなぜ我に気にかけてくれる...?』
「んー...弟見てぇだからだな...あとエンマで良いぜ」
「私も同意見だ...カイラで構わん」
「エンマ様の付き人みたいなものです...あなたより身分は下ですよ...」
『えへへ....お兄ちゃんいっぱい』
あ...エンマ様とカイラ様が撃ち抜かれた...ここにキュンシー居ない...?
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作者名：のうな | 作成日時：2023年8月31日 17時
