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朱雀視点

いやぁ...疲れた...トウマ達を相手にしたあと不動明王が復活してさらに憑依で戦うことになるとは....汗が止まらん....

「にしても...朱雀は自分に対しての好意は気づかなかいの...?」

「我にたいして....?」

「白蛇とAの繋がりは強く性格も似ている...ちなみに初恋を自覚した時の表情と同じだったぞ...」

「おっちゃんすげぇよ...どんだけ信頼されてたんだよ」

「まぁ玄武のじいさんは白蛇のじいさんとよく一緒にいたしな....2人で1人みたいな...」

「うむ....毎回照れた時我に隠れるのは...やめて欲しかった」

そうか....我はやはり愛されていたのだな...白蛇なりの愛で...Aを探しに行かねば...空亡ウイルスに感染した妖怪がうろついてるかもしれぬし...そう思っていると...風に乗って聞こえた...

「...!今行く」

「どうしたんだ?朱雀」

「助けてっと....聞こえた!」

「不動明王!追いかけよう」

なぜ1人に限ってこうなるのか....実際には空亡の影響も大きいだろうが.....だんだん...声が荒らげて来ている....急いで人としての形をとり...場所へ...屈強な男が腕を掴み引きずっているではないか...

『やだ!やだやだやだ!』

「わがまま言わない...この私の新しい彼ね?色々とすごいのぉ」

『た...助けて...誰かッ』

「うるさっ...」

必死の抵抗も虚しい....うるさくなったのか男が殴ろうとした拳を受け止め骨をおらない程度に握る...いてぇっと声が出てようやく引きずる手を離した...

『...す...朱雀』

「...わ...俺の後ろにいろ」

「あ....かっこいいぃ....」

「はぁ?俺の事が好きって...」

「はぁ?あんた体はいいけど顔面悪い...妥協して付き合ってたに決まってるでしょ?」

「はぁ!?なんだよ!」

人間らしくしたら...性格が本当にクズのようだ.....しかも次狙おうとしてるのが我って.....正直嫌なんだが....?.おや...?阿修羅と白虎も来たな

「ったく...早すぎるだろ...」

「まぁまぁ...大丈夫なわけ?」

「大丈夫なわけないだろう?」

『.....こわ...かった』

か細くなってしまった声でぶつりと....何かが切れた.....白虎も我も...たぶん見たことない表情をしてるのだろう...言い合いをしてた2人も気づき怯え出す...阿修羅は...Aをヨシヨシと撫でている...なんかさらに殺気が増えたと思ったらあいつら逃げたな...後ろを振り向いたら...トウマと一緒に来た不動明王と玄武...表情がもう鬼になってるぞ....

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作者名:のうな | 作成日時:2023年8月7日 23時

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