鳥と蛇 2

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アキノリ視点

いざ紫炎戦....ここまで来るには過酷な戦いだったけど...何とかなりそうだ...!ただここまでで1回もAが白蛇として戦っていない...まぁ...俺たちで対処出来た戦いばかりだったけどな...

「よし...!こっからは本気だ!トウマもバンバン剣武魔神を使えよ!Aもだ!」

「うん...分かった...」

『...アキノリ....その...』

「よし!じゃあ行くぞ!!」

勢いばかりでステージに乗ったはいいもののAだけはなんだか乗り気では無いみたいだ...一応妖怪探偵団の一員なのに...

「みんな!行くぞ!」

「絶対に母ちゃんを取り戻す!」

「えぇ!もちろんよ!」

「うん!」

『...うん』

戦っていればわかる...やつがとんでもなく強いことに....Aが....戦えないことに....いや正確に言えば...タエとイツキを守っているんだ...でも...その気になれば対等に戦えるはず....

「A!本気で行け!」

『....その....えっと...』

「無理だっとでも率直に言えば良いだろう...その力は周囲にも影響をもたらす....故にその力を恐れているのだ...貴様らを傷つける事を....」

「でも!Aは上手く使えてたわ!大丈夫行ける!」

『違う...あの時も...あの時も!白蛇大冷刀は不完全だった...!不完全だったから...でも...全部のピースが揃った今は...どうなるか...分からなくて...』

「...憑依!朱雀!!」

速攻で朱雀に憑依したよトウマ...いや俺も朱雀のディスク準備してたけどさ...ちなみに召喚された本人はよくわかってなさそうだったがすぐに分かった様子...

「話の流れはよくわからんが....我はAを信頼している...!何かあったら絶対に護って見せよう!ソナタの怖いものも全て吹き飛ばそう...!だから我らに見せてくれ!剣武魔神としての初陣を!」

『...ｯ!....ちゃ....ちゃんと護ってね...!剣武魔神白蛇!いざ参る!』

ほとんど告白のようなセリフに会場が湧き上がる...熱気で溢れる...それを冷やすように猛烈な冷気が...それでも調整をしてくれてるのか大丈夫だ...

『我の事....しっかり護ってくれ朱雀!』

「分かっている!我からあまり離れるなA!」

「くくっ....面白くなってきたでは無いか...!」

勢いよく衝突る紫炎と剣武魔神の2人...観客が盛り上がるが注意すべきなのは...病み上がりと制限時間だ....長時間経つとどうしても2人の体が持たない...!結果的には持たず...2人の変身は解けてしまった...

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