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A視点
実は...白蛇の命日が今日....そして僕の誕生日でもあるんです...みんなを大樹に誘って見に行ったんです...そしたらお祭りが開かれてるんですが...
「えぇ...なにこれ!?」
「Aは知ってたの..?」
『知らないよ...』
「ババ!生まれ変わり様と皆さん元気そうでよかったババ!」
「あ...ヤマンバア!」
どうやら白蛇は大の宴会好き...せめて命日だけでもここで賑やかなことをしたいと...白蛇を知る妖怪ぞ知るお祭りみたい...あれ...よく見れば玄武さんたちもいる...
「うわ...!?え...???不動明王...」
「なんだか懐かしいな...なぁ」
『...そうだね...でもあの時はここまで賑わってなかったよ』
「...みなで回らぬか?我も久しいのでな...」
「そうだね」
「わぁ!すっごい美味しそうな匂いがする!」
「シンくん!?」
その後みんなで集合しある程度回ってたらカイラ様とエンマ様も...いたし...しかも混ざってきた...でも...行きたい場所じゃないんだよなぁ...
『ねぇ...そろそろ行きたいな...』
「あ...そういえばそうだったね...」
「つい夢中になっちゃうわね....」
「だな...で..,どこ行くんだ?」
『ここで大丈夫...ちょっと勢いあるけど』
パンっと手を叩けばまじないが解けて穴ができ滑り落ちる...流石に全員わかってなかったのか絶叫をあげる...なおエンマ様とカイラ様と玄武達は平気そう...
「うわぁぁ...イデッ!」
「大丈夫か?ケータ」
「きゃぁぁぁ!あ....シンくんごめんね!?」
「へへ...へーきへーき...」
「では無いだろう...にしてはこんな場所に空洞があるとは...」
『...会いに来たよ白蛇...』
折れてるボロボロの剣が突き刺さっている...ところどころ赤く染っている布がふわりと舞った....
「ここがお主の墓か白蛇...」
「挨拶が遅くなったな...」
「白蛇のじいさん...」
「じっちゃん...ずっとここで待ってたんだな...」
「白蛇...我の気持ちようやく届いたな....絶対幸せにさせてみせる...!安心せよ...!」
『白蛇...今日僕の誕生日で...あなたの命日...今日はとことん記念日がそろうね...』
小さなシロヘビがシャーと鳴いた...妖怪が次々と入ってきて花を置いていく...寂しかった墓があざやかになる...なんだか...僕までもほんわかとした...それと同時に白蛇の意識が消えていく感じも...きっとやり残したことは無くなったのだろう...さて...明日は何をしようか
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作者名:のうな | 作成日時:2023年8月7日 23時