鳥と蛇 (ページ42)

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トウマ視点

あの剣が砕ける音が頭に響き続けてたまらない....今は眠っているはずの不動明王にも響いているのか....ガチャリと揺れた...すると手を叩く音で意識が引き寄せられた

『....大丈夫?』

「だ....大丈夫...」

「トウマ急に黙ったからびっくりしたんだぞ!?」

「そうだよ...体調悪いならちゃんと言ってよ!?」

「やはり白蛇大冷刀を封じたほうが...だが出来ぬなら...」

「その....違うんです....カイラ様...白蛇は...」

『だめ....言ってはダメ....やつは聞いている...今はそなたが不動を含め妖聖剣を持っておるが...それに...我は最悪の未来を回避するためにここに来たのだ...あまり無下にしないでくれ』

いつの間に白蛇モードになったのか....だがその目に偽りは無い....頷いて了承したらふっと笑ってくれた...

『蛇王よ...呪いに関して我は回答しておこう...これは所有者を我と同じ魂を持つものにしかもてぬ...呪いではなく...まじないだ...やはり...やつは何百も前から動いて...』

「つまり....貴様は安全なのだな?」

『我を疑うか...疑うなら玄武に聞くが良い...やつとは幼馴染だ....故に付き合いは長い...我が少し年下だがな』

「大丈夫だよ...僕は見てきたから」

「見てきた...?」

「つまりトウマくんはあの一瞬で過去に言ってきたの...?」

「うん....以外と怖がられてたのもね」

『言うでない』

「今のAは目つき悪いもんね...だからじゃない?」

『これは癖だ...仕方あるまい』

すごい形相....結構気にしてたんだね....眉間を押すともっと嫌な顔をし始めたや....そしてボソリと玄武にもこれやられた...と聞こえた...仲良いなぁ...

「そうだ...白蛇モードのAくんは朱夏について知ってる?例えば空亡との戦いとか....」

『...すまぬ...見えたのは黒き太陽と燃えた城と紅き閃光....そもそも我らは別の場所にいた...そして我の1度目の死だ』

「...死んだの!?」

『...たまたまあった妖聖剣と我の強すぎる思いがこう....なんかなって剣武魔神として蘇った...そしてまぁ色々あってこうなった訳だ』

「原理わかってないのかよ....」

『わからん』

すると時間切れになったのか元通りに...少し違うのは...立っていられなくなっている...急いで肩をかした...

「白蛇大冷刀は姫の復活にはいらないのですね」

「妖魔界征服はしないから」

『...酒呑さん...うぅん..なんでもない』

言葉をキュッと飲み込んだ....そして暗くなったので家に帰った...モヤモヤするな