鳥と蛇 (ページ27)

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トウマ視点

アヤメちゃんが女郎蜘蛛になった瞬間糸がこちらに飛んでくる...何とかよけれたが...

「大変でうぃす!女郎蜘蛛の糸は今の我々では切る事が不可能でうぃす!」

「じゃあ..あの糸を避けろってこと!?」

「無理よ!」

「っ...一旦撤退!」

「させない!」

女郎蜘蛛が俺たちに向けた糸を放つ...逃げ場が少ない上...人数も多い...ケータとフミちゃんを安前な場所まで移動させたは良いけど...避けられなさそう...!捕まることを覚悟したが...バキリっと糸にしては変な音が辺り一面に響く...さっきよりも寒く...夏ではないよう...目を開けば...A?

『トウマ無事か!』

「う....うん!大丈夫...Aは?」

『我は大丈夫だ!糸は壊せるに壊せるが...我だけでは頼りないだろう...それにこの状態も長くは持たん』

「うん...じゃあ...撤退!」

「お前たち何をしている!」

ナツメの担任の先生の声が聞こえた...その時女郎蜘蛛が狙いを先生に....だけど洞傑になって...俺たちまとめて神社に移動していた...

「色々聞きたいけど..,まずなんで洞傑は俺らを救ったんだ?そしてA!その姿まんま白蛇じゃないか!」

「教師として生徒を護るのは当然だろう!」

『...我は皆のように...戦えぬ...だが...護られると言うのむず痒い...だからこそ我らは剣武魔神...そして幻獣としての力を...受け継いだ...未だに上手くは扱えぬ...20分が限界だ』

「じゃあ...Aに力を示せば白蛇大冷刀を貸してくれるの?」

『...我らは完全に力を取り戻した訳では無い...故に不完全だ...それに...トウマにあまり無理をさせたくない...だから....白蛇大冷刀は僕に...任せてくれない...かな?』

またいつものAに戻った...どうやらタイムリミット前に変身を解いたみたい...にしても...朱雀が見たらどう反応するのか怖いんだけど...お願いだから憑依してる状態で抱きつきに行くのは無しだよ...

「というかあの糸どうするんだよ!アヤメさんが...!」

「でもAくんの白蛇モードは切れてたよね...?」

『...凍らせて叩き割ってる感じだから...でも...僕の知り合いに切れる人いるよ?』

「まじかよ!」

『うん...剣武魔神の玄武さん!』

「鍵はあるぞ」

「用意周到かよ!」

『僕も...数千年ぶりに会うから分からない...かな?』

「A...とりあえず玄武にあったら両手を広げるんだ...」

「そうね...でも引いかかるの?朱雀なら引っかかるけど」

というか白蛇が玄武と距離が近いのかも知らない...朱雀は絶対近い