鳥と蛇 (ページ14)

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トウマ視点

早速情報を集めに走っていくイツキ君たち...Aは以外にも足が遅い....という訳ではなく...身体中が痛いだろうから...この前もAのお母さんが出待ちをして連れて帰っていってた...帰ってきたら...足と腕の痣が増えていた...母さんと父さんが児童相談所に連絡しようとしてたけど....Aがどうなるか分からないから...ちょっと待って欲しいしかいえなかった

「A僕と手をつなごう...それに...きっと白蛇も心配してるんじゃないかな...?」

『だ...大丈夫...追いつくからへいき』

「朱雀のアークがあったら良かったのにね...そしたらずっと一緒だったのに」

『え...!?』

「朱雀がずっと好き好きって言ってたからね...Aは白蛇と同じなの...?」

『...えっと...あの...ね?すきが....よく分からないの.....でも...お母さんがいつもやってる事がすきなのかなって...』

「....そっ....か....」

Aくんは僕が気にかけるまで友達がいなかった...白い髪に白い肌...赤色の瞳...アルビノだと思われていたけど...それも否定されていた...だからこそ気持ち悪いって言い放った人が多かった...だから...すき...が....いたいってのに...直結している....

「A....きっといつか...朱雀とかが教えてくれるよ...本当の好きを」

『朱雀さんは...白蛇がすきなんだよ?僕のことがすきなわけないよ?』

「おーい!2人とも遅いぞ!」

「うん!待って今行くから....どうだろう...こればかりは朱雀に聞いた方が早いかもね」

でも...きっと朱雀は...Aも白蛇も同じくらい好きなんじゃないかな...?だって...あんな表情出来ないんだもん....好きじゃなかったら

「2人とも雪にでも滑ったか?」

「うぅん...Aが少し足を捻ったみたい」

『大丈夫だよ...僕置いてかれても大丈夫だから』

「なぁ...思ったんだけどよ....Aにお供一緒にいた方がいいんじゃね?」

「お供はハクじゃ...?」

「ハクはどちらかと言えば自分の1部だろ?だから...」

『大丈夫....我がおるのを忘れるな小僧共』

すっと可愛らしい笑みが消える...イツキ君とタエちゃん...シン君は速攻で距離を離したのを見てクスクスと笑っている

「ちょっと...急に変わんないでよ」

『すまぬ...ちとばかし脅かし過ぎた』

「白蛇負荷はどうしたの?」

『戦わねば良いだけじゃ...我も...人間の暮らしを見たい』

そう言って1人で歩き回りに言ってしまった...まぁ...白蛇なら大丈夫だろうけど...なんで急に?