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ルシア視点
...そういえばそうじゃった...わらわには母上...タラッタは叔父と叔母がまだいるが...あやつの親族は弟でいつ死ぬかも分からない勇者だ...今はそっとしておいてやろう...
「し..,シド様!話して...欲しいんだゾ!」
「嫌だ!じゃあタラッタ!君が言いやすい名前で言ってくれ!」
「こら...シドダメよ..困らせちゃ..,ごめんねタラッタさん」
「いえ...全然大丈夫...だゾ」
「なんだか仲良しコロ」
「だな!...ゲルドのお嬢さんは仲良くしなくて良いのか?」
「わらわか!?うーむ...強いてゆうならガーディアンと...」
「随分と研究熱心ね...」
そんな話をしていると小さく口笛が聞こえた...いつものオカリナがないあやつには口笛か変えのオカリナ...何を思うてか...あの曲は...ゼルダの子守唄じゃったか...?
「テラコ...?」
「テラコと同じ音程という事は同じ歌でしょうか...?」
「Aくん....」
「A会話入らなくて良いノ?」
『ん...あぁ...良いんだ...すこし...休憩』
眠そうにうつらうつらっと目を...もしや寝れとらんな...そうゆう時は...わらわ達の出番じゃ...!
「タラッタ!あーゆーれでぃ?じゃ!」
「あぁ...もちろんだゾ」
『...お前ら...楽器出してどうした...?』
「わらわ達はその歌を弾いてやろう....ちと横になって休め...」
「色々心配なのはわかるが...きっと向こうも心配している...急に倒れられても困るゾ」
『...おれは...だい...じょ...ぶ』
睡魔に襲われたのか...急に姿勢を崩し膝から崩れ落ちる...ムジュが支えてそのまま膝枕へ...それに少し抵抗しているが...その一瞬の隙に子守唄を奏でると青色の瞳が静かに閉じた
『....すー....すー』
「寝たヨ...さすがだネ」
「慣れてしまえばこちらのもんじゃ」
「あの隙をオレたちが逃すわけないだろ?」
「でも...子守唄程度にやられるもんか...?」
「...この歌は思い出の歌...母親から1度...あの後は父親からずっと聞いていた歌らしい...こやつにとって思い出で...心地いい歌じゃ」
夢の中ではせめて幸福の夢を...悪夢なんて見せん...そんな時はわらわの雷で起こして見せよう...タラッタもきっと同じことを思う...今はわらわ達でこやつの復活を待つのみ...あぁ...良き寝顔じゃ...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年6月3日 7時
