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ムジュラ視点
なんとか2人揃って休暇を取れた...でもあの手紙から１ヶ月以上も過ぎてしまったし......今どんな姿になってしまったのかも分からない...だってあれ以降一方的な手紙だったから....
「ただいマ!」
「お久しぶりです」
「ムジュにトキ...お久しぶり〜」
「ごふっ....え?あ....え?」
「あぁ....気にしちゃ駄目だ」
なんじゃお腹が若干膨らんでるけど気にしないでと言われたから気にしないでおこう...うん...にしてもベータくんめっちゃ居候じゃん...
「...居候みたいですね」
「居候じゃねぇ...面倒見てんの...まぁ...暇なのが俺だけだっただけで....別に居候じゃねぇし」
「ねぇ....Aハ?」
「部屋にいるよ〜ちょっと所じゃないけど....結構変わちゃった」
そう言って2階の部屋まで案内してくれた...ドアを開けるとベットで寝てるのは分かった...でも....大きなしっぽがベットからはみ出て...過去に遡った時のようにウロコが浮き出ていて...小さな角も....
「...A朝だよ...会い....来てくれたよ」
声に反応することなく...胸元が規則正しく上下している...つまり声は寝ている彼に届いている訳では無い...深い所まで...
「A僕です...トキです...会い来ました...目を..開けてはくれませんか...?」
「ムジュラダヨ...手握って良い?」
握った手はひんやりとしていて...でもほのかに暖かくて...すると...無意識だろうけど...しっぽがゆらりと僕達に触れた...とっても嬉しかったけど...目を開けて欲しかったなぁ...
「お邪魔するのじゃ〜!」
「お邪魔するゾ」
「邪魔するわよ」
「ん....いらっしゃーい」
声的にルシアとタラッタとメディじゃん...でも....なんか成長してる....すっごいルシアちゃんすっごい成長してる....さすがゲルド族...
「おぉ...お主ら今更きたのか...」
「今更は酷いんじゃない?確かにあたしとルシアは族長になったけど...」
「俺は変わらず王子だゾ」
「肩書きの話じゃねぇ...んじゃ先生お願いしますねー」
「うむ...任せるのじゃ」
しっしっと手を動かし邪魔だという意思表示をされる...なんか少しイラッとしたけど...仕方がないか...
「...やはり....わらわたちの技術じゃ治せんし...進行を止めることも出来ん....言わば呪いか」
「...祝福とも言えるゾ?」
「この状況のどこが祝福よ」
相変わらず仲がいいのか悪いのか....それでもなんだか....胸が少し苦しい
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作者名：のうな | 作成日時：2023年6月3日 7時
