82 ページ33
マリオ視点
あれから地底で何時間たったのだろう...ファイターである俺らは平気だが...この世界の魔物たちは次々と倒れ始める...もはや残っているのは幹部である3人だけで...聞こえてくる歌も途切れてきている...
「兄さん!タブーを倒せたって...!」
「本当か!?だが油断はするな!まだキーラとダーズが残ってる!!」
「ザント!?」
「く....しっかりしろ!!」
「俺を庇うなって...言ったはずだ....」
「そうでしたか...?すみませんね」
ベータくんの頬を優しく撫でている手が...地面へと落ちた...それを察してか...ギラヒムが彼の方に手を置いたが少し信じられてない様子.,,
「あらあら...可愛い子...強がって本当は死ぬのが怖かった癖に...ねぇ?可愛い可愛いあなたのお願い聞いてあげる.,,わたくしに言って?そしたら...永遠に可愛がって上げる」
「...あ....ひ...ぎ....ギラヒム...」
「大丈夫だから落ち着け....!」
「やだ...きもちわるい....やだ....やだ...」
「あぁぁ...可愛い可愛い...本当に可愛い...もう1人のあなたもわたくしが可愛がってあげるから...連れてくるまでお部屋で待っていてもいい...」
「させるか!そもそも...私と戦って起きながら何平然とそっちに行ってるんだ!!」
奴らは何を考えている...?ベータくんを追い込むような事ばかり...ギラヒムがなんとか立ち直るように声をかけるが...黒い触手が腹を貫いている...それと同時にクレイジーの怒号が聞こえてくる..
「...あ....あは....おまえら..,もう....忘れないでくれよ.....俺にはもう時は操れない....んだけど....?はは....」
もう諦めてしまったのか...目には光は無い...そっと剣を持って....喉元まで運んでいる...そんな時目の前に現れたのは彼らの主であろうガノンドロフ...
「何死のうとしておる」
「....」
「我らの駒として奴らを倒せ...早く...!」
「...ﾐﾂｹﾀ」
彼の目が急に赤く光ったと思ったら主のガノンドロフに一直線...そして心臓を貫いたと同時に貫かれた...相打ちだ....重力で地面に落ちて言っているのがわかる...
「ベータくん!?」
「....ｶﾞﾌｯ...あ...あいつら...に....伝えて...」
「何をですか!?」
「....生きろ....って....愛してるって...おれ....それだけで....しあわ....せ」
ブレリンがか細くなる声を聞こうとしたが...灯火が消えたのか...がくんと腕が落ちた...それと同時に....魔王軍全滅ともみえた....本当に幸せだったのか...?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のうな | 作成日時：2023年6月3日 7時
