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タラッタ視点
泣くな...オレはまだ大丈夫...もう100は超えているんだ...2人よりもずっとずっと大人で...だから泣いては行けない...大丈夫...深呼吸しながら
「...よい...わらわが爪を整えてやろう....タラッタは甘えん坊じゃのぉ」
『俺が当ててやろうか?何で喧嘩したのか...またお見合いすっぽかしただろ...それか...純血に拳を突き出したか?』
「あはは...正解だ...どっちもな...オレには結婚は早いだろう?...それにオレは混血だ...純血のゾーラ族も里に戻りつつある...俺たちを見て....石を投げるには当然だろう?」
『だな...違いを見つけて攻撃する....そこら辺は変わんねぇよ...メディの方も上手くいってねぇみたいだしな』
「メディ...?とは一体誰のことでしょうか?」
「リト族とハイリア人のハーフじゃ...リーバル様のようにつんつんしとるぞ」
「してないけど!?」
あぁ...2人はオレを心配してくれてる...話を変えようと必死だ...でも...俺もそろそろ叔父上としっかり話さなければならない気がした...オレもいつまでも甘えては行けないな
「...シド様は...俺の叔父だ...オレが心配で怒ってくれてるのは知ってるんだ...お節介をかけてくれてるのはわかっているんだ...でも...オレは...自由に行きたい...父上がそうであったように」
「そうかい...なら...シドのことを叔父上って言ってみな...ミファーに抱きつきに行ってみな..ちゃぁんと甘えるんだよ!」
「良いではないかタラッタ...だって...お主の父親と母親はもう会えぬのじゃから」
「あまえる....オレになんかに出来るだろうか...」
「なんなら俺にするか!?これでも一児の親だ!」
『なんだったら俺でもいいぞ...今は別のを甘やかしてるから待っててくれ』
「お先二」
ムジュ...君Aの匂い嗅いでないか...?Aとルシアの方にクギズケになっていたから後ろの気配には気づかず抱きしめられ持ち上げられた...赤色の腕...という事は...
「お...おじ..,じゃなくてシド様!?」
「よかった!ずっと目を合わせてなくれなかったから嫌われていると思ったゾ!!」
「し...シド落ち着いて...ね?」
『いいじゃん...タラッタ...まだお前には親がいるしよ』
「A」
ぼやりと濁ったその瞳には何が写っているのだろうか...でも...オレは知っている..,君たちに父親が...亡くなった瞬間に...オレも出会わせていたから...少し気分が悪くなったのか...窓の方に行ってしまった...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年6月3日 7時
