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ウルボザ視点
さぁて...1日寝てもらった彼らとちゃんとした会話が出来ればいいが...ゲルド族の子は完全にアタシらを警戒...謎のヴォーイはとある人物を一向に見ようとせず身内ばかり見ている...ヴァーイのようなヴォーイのAは相変わらず欠伸をしている
「私はゼルダと言います...Aさんは知っていますが...おふたりの名前を...」
「...はぁ...わらわはルシア...ゲルド族の...長の娘でメカニックじゃ...ガーディアン...神獣...ゴーレムの話は大好物じゃ...そしてこやつはピコ丸...わらわの護衛件荷物持ちじゃ」
「...オレはタラッタ...種族は...聞かないでくれ...正直話す気分にもならない」
『なんだ?タラッタまた喧嘩か?』
「まぁな....正直どうでもいい話だ...ウザイの一言に尽きる」
ミファーのような金色の瞳...長い爪....靴さえ履かず素足...はぁん...だいたい読めてきたねぇ....
「ミファー...シド...あんたたち1回席外しな」
「え!?...わ...分かった...シド行くよ?」
「ウルボザ様が言うのであれば...分かりました」
「ウルボザ...なぜ?」
「だな...なんであの二人を外したんだ?」
「さぁね...でも僕は何となく読めてきたよ」
ミファーとシドがしっかり退室した後から...タラッタの目を見る...そして顔を掴みアタシの目を見つめさせるようにする...逃げられないように...ね
「あんた...ミファーの弟の子供か孫だろ」
「....な...にを言ってますか...?」
「バカでかい図体にあの二人とおなじ金色の瞳...長い爪にエラ...そして足にある水かき...あんた...ゾーラ族とシーカー族の混血だね」
「混血...」
「ウルボザ様...混血とは...?」
「いわゆる別種族同士の間の子供さ...この子のようにね」
「はは...降参だゾ...」
お手上げだというように手を上にあげた...自由の身にするとルシアがそっと爪切りを渡した...つまり彼はゾーラであることに苦手意識があるのかもしれない...
「本当に...タラッタさんはゾーラ族とシーカー族の...」
「まぁ...そうです...父上と母上は仲良くて..でも...叔父上と喧嘩してたらしくて...おれ...母上が亡くなるまではカカリコ村で...育ってたんで...今更ゾーラ族のプリンスとか....」
「じゃろうな!わらわも族長の娘としての自覚はないぞ!何じゃったらわらわたちのほうが年上では無いか!?」
『おい落ち着け...それは精神年齢の話だろ』
どうやらだいぶ嫌だったみたいだが...あの二人にも聞かせないと...この子を少しでもね...
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作者名：のうな | 作成日時：2023年6月3日 7時
