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手入れは順調に進んでいく
椿さえもソワソワしだした....まるで警戒している様に
お手入れが終わった時は既に暗くなり始めていた
それでも頑張ったかいもあり一期一振の刃こぼれは一切無くなった
『これでいつでも返せるね!』
頬を緩ませ控えめに笑う椿には静かに桜の花びらが舞った
鷹「たっだいま〜!離れを見つけたよ!部屋も綺麗だったし!」
『誰か見たの?』
鷹「うーん...大広間から殺気がしたけど....他の小部屋からは泣き声とか呻き声がしたよ?」
だいぶ酷い状態で放置されていたのだろう...予想以上
椿「大将....離まで.....行こ?風邪...引くよ?」
一期一振を大切に持っている椿
鷹は身長似合わず私を軽々と持つ
そして屋根の上をピョンピョンと兎のごとく飛び離まで移動した
椿は刀を大丈夫そうに抱えたまま周囲をキョロキョロと見つめている
そういえば忘れていた....
『こんのすけ?』
こん「はい!お呼びですか?審神者さま!」
ぼふんっと出てきた....可愛い
鷹「おぉ!凄」
こん「やや!審神者さま!?このお二人は...」
『うーん....家族かな....?』
鷹「そうじゃないって!主!俺と椿は刀の付喪神の本霊なんだぞ!」
こん「なななな....なんですってぇぇぇ!!」
椿「声...大きい...うるさい」
部屋の隅でじっとしている椿を見てさらに声を出すこんのすけ
とりあえず現状を伝えた
こん「なるほど...では結界を貼りましょう!他の刀剣男士達は入って来れないはずです!」
『なるほど....?』
説明を聞いている時椿は刀に布を巻傷つかないようにし...鷹丸に至っては外で目を光らせている....
とりあえず説明道理にすると薄い膜ができた
鷹丸はその膜を行ったり来たりして遊んでいる一方椿は離の冷蔵庫を漁っていた
そんな鷹丸を観察している影には気づかない
「こりゃ三日月の旦那に報告だな....一にぃの本体も探さなきゃいけねぇしな」
聞こえないはずの声にただ1人気づいた
ただ....未だに口を閉ざして聞かなかった振りをする
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作者名：のうな | 作成日時：2021年2月4日 8時
