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Aside
ルフィ「欲しいものは絶対に手に入れる」
そう、不敵に笑うルフィを見て私は心が震えた。
今の立場を全部捨てて彼に着いていきたい。
彼の言う海賊王になるための冒険をしてみたい。
これから彼は、彼の仲間はどんな冒険をするのか。
どんな宝を手に入れるのか。
どんな世界を目にするのか。
生まれながら人一倍強い好奇心がうずく。
だが、私はこの立場を捨てることは許されない。
たった一人の双子の姉、カイのために。
カイと私は祖父を制御するために捕らえられた人質
だった。
私の家は有名な海賊一家で、得に祖父は海賊王ゴール・D・ロジャーの狙撃手兼、参謀をしていた。
だが、20年前海賊王の処刑以降、次々にオーロジャクソン号の船員たちが海軍に殺されていった。
それは祖父も例外ではなく海軍に執拗に狙われたが、妻と息子、そしてその息子の妻をつれ、3年間も逃げ延びた。
これは、祖父の類まれ無い頭脳と狙撃能力があったからこそだ。
そこで海軍は祖父の頭脳と狙撃能力を手に入れるために彼にある交渉をもちかけた。
「王下七武海にならないか？」
と。
だが、祖父はそれを断った。理由は2つ。
1つは、もう海賊をやめたから。
もう１つは、いくら海賊をやめたとは言ってもかつての敵である海軍の下には着きたくないから。
「ならば、特例として我らの依頼したときのみその脳を存分に使った策略を提供しろ。
それも断るならば、こちらとしてもお前ら家族を見逃すことはできない。たしか、お前の息子はもうすぐ子供ができるそうだな？」
断った祖父に海軍は脅した。
祖父は渋々、それを呑み、代わりに、家族に手を出さないことと生活をするための資金を毎月渡すことを約束させた。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
