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一方、ルフィとAは、とても仲良くなっていた。
彼らは海岸の砂浜に肩を並べて仲良く話している。
そんな、彼らの大抵の話しが身内自慢だった。
ルフィ「サンジの飯はすんっげぇ〜、ウメェーんだぞ?！」
A「私のお姉ちゃんは狙撃の天才で〜、100発100中なんだから！」
ルフィ「狙撃ならウソップの方がすげぇ！！」
A「はい？？お姉ちゃんの方がすごいし！！」
ルフィ「んじゃ、今度Aのねぇちゃんとウソップで、勝負しようぜ！」
A「いいわよ！負ける気がしないわ！」
ルフィ「こっちこそ！！負けて吠え面かくなよ？！」
と、このような、身内自慢をかれこれ10分もつづけている。
それからも、二人で笑い合ったり喧嘩したり、自慢しまくったりすること数分。
話しが落ち着いた頃にルフィは真剣な顔をし、Aと向き合った。
ルフィ「A、俺の仲間になんねぇか？」
あたりがシンッと静まる。ルフィは叫ぶわけでもなく、ただしずかに、たんたんといった。
その声は酷く落ち着いていた。
時刻は深夜0時。
海が月を映し、鳥が月へと飛びだつ。
琥珀色の瞳をいっぱいに広げたAの目は月の色と交じりあい、輝く宝石のよう。
琥珀と黒曜石のような瞳が交差して何分か経った頃にAは「ごめん。」と小さく発し、ルフィの瞳から目をそらした。
ルフィは「そっか……」と言ってAに向けていた目を下に移したあと、背伸びをしながら立ち上がった。
ルフィ「俺は、海賊だ。」
と、発したルフィは海を瞳に映し、風に吹かれながら、「欲しいものは絶対に手に入れる」と不敵にわらうのだった。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
