天才は恋に興味をもちました。ver.出会い (ページ7)

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メリー号が止まっている場所は東の海岸の南側であり、
ナミがあたりをつけた場所は東海岸の北側、西の海岸の、中央と南側だ。

そこで、サンジたちはゾロが絶対に迷子にならないようにただ、まっすぐ進むだけでいい簡単な場所に行くように言った。

そう、東の海岸の北側である。
ただメリー号の止まっている海岸に沿ってまっすぐ北へすすむだけ。

サンジたちは念には念を入れて、わざわざゾロの行く先の方を指差し

「いいか？あっちに向かって、まっすぐ歩くんだ。絶対に海沿いにあるけ？！間違っても海から離れるなよ？！」
と丁寧に説明してそれぞれの持ち場へと走っていった。

そんなゾロは彼らの必死な説明に少し不快になりながらも「おう……。」と頷き、北へと足を進めた。

そう、北へと足を進めたのだが、彼は天性の方向音痴。

ちゃんと、海沿いにまっすぐ歩いているのに何故か、メリー号へと戻ってくる。

これで、北に進み始めてメリー号を目にするのは4回目。

流石におかしく思ったゾロは海岸に落ちていた木の棒をもち、その先を砂浜につけ、再び歩き出すことにした。

こうすることで、同じ道を通らないようにする作戦だ。

ちゃんと作戦を立て、いざ、北へと足を踏み出して数分後、

彼の通った道……木の棒で引かれた細い線はなんと、急に大きくカーブを描き、
南へと向かっていく。

それに気づいた彼、ゾロによってまたUターンをする。

これにより、線は円を描く。これの繰り返し。

まるでその線は芸術のようだと、空に飛ぶ鳥はおもったのだった。