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「「「よ、よんひゃくごじゅう？！！！」」」
と、またもやメリー号に声が響く。
だが、今回は３人の声しか響かなかった。
声をあげなかった二人、ルフィ、ゾロの二人はそもそもIQを知らないみたいで、
ルフィは「不思議言葉ってことだな……」と難しい顔をしながらサンジに作ってもらったケーキを食べ、
ゾロも澄ました顔でまるで「分かってますよー。」というふうにどっしりとかまえている。
一方、AのIQに驚いた３人、サンジ、ナミ、ウソップは顎が外れるほどに口を開け、目ん玉を飛ばしている。
ちなみにこれは比喩ではない。
Aはそんな彼らの反応に気にした様子もなくなんてことのないように言葉を続ける。
A「そう、450。
たしか、ノウノウの実の能力を引き出すには最悪IQ300は必要なんだって〜。
だから、私は余裕でこの能力使えるんだよね。
そこで、ナミの一個目の質問に戻るんだけど自由に操れるから誰かの脳の中を見ないようにすることもできるの」
一通り説明が終わったのかジュースを飲みながら近くにあった本を読み始めるA。
サンジ「ちょ、ちょっとまってくれ、Aちゃん。
さっき、ウソップと話してたとき名前と顔が分かれば脳の中を見れたりできるって言ってたよな？
でも、さっきの口ぶりじゃ、名前と顔を知らなくてもできるんじゃねーのか？」
と聞くサンジに他の人も気になったようでその答えを促すようにAの方をみる。
みんなの目線がこっちを向いていることを知りながらもまだ、本を読んでいるAは視線を本のまま、サンジの質問に答える。
A「あ〜……まぁ、本来は名前と顔を知らなくてもできるんだけどさ、知らない方が倍に頭使うのよ……。
ん〜……、例えばだけど、名前も顔も知らない人を覚えるためにみんなどうする？？
性別、髪の長さ、骨格などなど………
でもさ、やっぱり似たような人もいるわけで、……そんな人たちを間違えないようにたくさんの情報を頭にいれるの。
そして、そんな人、一人を操るのにいちいち、正確な情報を頭に入れなきゃならないから大変なんだよね。」
と答えるAに「なるほど。」と納得した彼らはまたワイワイと騒ぎはじめた。
そんな彼らと宴を楽しむため、読んでいた本をパタンと閉じ、Aは一緒に飲んで笑って踊りだす。
そんな楽しいひととき。
彼らの宴はまだまだつづく。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
