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海岸。
ここには麦わら帽子の少年の姿があった。彼の名はモンキー・D・ルフィ
最近、イーストブルーの強者たちを何人も倒し、初の懸賞金が3000万ベリーという、破格の値段をつけられた男だ。
そんな、彼は今、迷子になっていた。
彼は好物の肉をたらふく食って、いざメリー号へと戻るために、海岸へと向かった。
だが、そこにはメリー号の姿は無く、あるのはあれた海と、赤髪の少女が必死に木の板にしがみつき、荒れた波にあそばれてる姿だけだった。
そんな彼女の姿に何を思ったのかルフィは海に入らないぎりぎりのところまで行き、大声で彼女をよんだ。
だが、荒れた海に精一杯な彼女にとっては、ルフィに返事をする余裕もなく、必死に木の板を掴んでいるだけ……
だが、ルフィは負けじと、彼女に「おーい！！そこで何してるんだ？？」と必死に呼びかけるだけ……
「いや、助けろよ！今、溺れそうなんだぞ？？私！見ればわかるだろ？！」と思いつつもそれを言う余裕も今の彼女にはなく……
そんな、状態がつづき、それにはじめにしびれを切らしたのは波で、彼女を包み込むように彼女に襲いかかる。もう、駄目だ！と、彼女が、目を瞑った瞬間、長く伸びた肌色のなにかが彼女を掴み海岸へとひっぱった。
引っ張られた彼女は宙を舞い、男の胸の中へ……
今の状況はまさに姫抱き。
姫抱きされている女ははじめて触れる父以外の男の体と何が起こったか分からない状況にかたまり、
姫抱きをしている男は
ルフィ「いやぁ〜……危なかったな〜、お前。にししし」
そう笑っている。
それから何分経ったか……彼女はお礼を言うために姫抱きからなんとか逃れ、男の前に立った。
A「さっきは、ありがとう。私、A。えっと……麦わらくん。さっきの手が伸びたやつって、…」
そう、先程、波から彼女を守った肌色の何かとは姫抱きしている男、ルフィの手だった。
ルフィ「そっか。Aっていうのか！俺はルフィ！海賊王になる男だ！」
そう、自己紹介をした男は、自分の頬をびよ〜んとのばし、「俺はゴム人間だ！さっきのはゴムゴムのピストル！すごいだろ？！」と笑った
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
