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ナミside
ゾロ「なんかおかしくねぇか？」
そう言ったゾロに私は賛同する。
たしかにおかしい。
こんな堂々と入ってきてこんなに騒いでいるのに人っ子一人現れない。
何故だ？と考えていると、どこからか大量の食料をもってきたルフィがこちらに歩いてきた。
ルフィ「たしかにな〜。誰もいねぇ……。もしかして、みんな、寝てんじゃねーの？」
と言いニシシと笑う。それにサンジは
サンジ「んなわけないだろ。こんな大きな音を出して誰も起きないわけねぇ。」
とタバコを吸いながら言う。
この女バカは多少うるさくしたことを自覚していたらしい。
ルフィ「それもそっか。」
と、サンジくんの言葉に納得したのかしてないのか分からない肉バカは、思い出したように懐をまさぐり、銃を取り出した。
何故もっているのかと驚いているとルフィは「カイ〜！」と妹バカを呼び、その銃を投げ渡した。
ルフィ「それ、さっき部屋を開けまくっているときにみつけた。おめぇ、銃を使うんだろ？あげる。」
そう銃を受け取ったカイに言ったルフィはニシシと笑う。
それに、「ありがとう。」と言い、ニヤッと笑ったカイは銃をくるくると回し、キメポーズをとる。
どうだ！とでも言うようにみんなを見るカイに女好きはメロリンし、肉バカは目をキラキラさせる。
そんな彼らによりもっと鼻を高くしたカイを呆れた目で見つつ、もう一度思考する。
やはりおかしい。
ルフィがあちこちの部屋に入ったはずなのにあの調子じゃ、誰にも出くわさなかったようだが、ここは敵地。
誰もいないはずもない。
だが、私たちが侵入して時間が結構経つのにいっこうに誰もくる気配がない。
何か罠にハマっているようで怖く感じ、Aを早く見つけてここから出ようとみんなに言おうとしたとき、コツ、コツ……と、ヒール音が聞こえてきた。
それに、反応したルフィたちはすぐさま戦闘態勢になる。
こういうときには頼りになる彼らをみて頬を緩めつつ私も逃げる態勢に入ったとき、ヒールの音の持ち主の姿が見えた。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
