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青髪の少女side
目が覚めたら、そこは、見たことのない天井だった。
起き上がりあたりを見渡すと二人の男女の姿をみつけた。その男女は私が起きたことに気づいたのか、こちらを見た。
少し様子をみていると、女が男を殴った。鈍い音だったため、相当痛そうだ……だが、その男は気色の悪い顔で喜んでいたため大丈夫だろう。
男を殴ったあと、女はこちらへと歩いてきて、自己紹介をした。
名前はナミというらしい。男の方はサンジとなのって私の手をとり、紳士のように頭をさげた。
聞くと、私はナミとサンジに助けられたらしい。ひとまず、助けられたお礼を一つ言い、私は口を開いた。
「そうか……助けてくれて、ありがとう。私はカイ。近くにA………妹は居なかったか？容姿は赤い髪に私と同じ、琥珀色の目なんだが……」
ナミ「私が遠くからあなたを見たときは壊れた船くらいしかあなたの周りにはなかったわよ。サンジくん、何か知ってる？」
サンジ「いや、俺もカイちゃんくらいしか、周りにいなかったぞ？」
そう、ナミとサンジは言った。
………周りにいなかった？…………ということは！
やばい！このまま海の中だったら、Aは！！
早く助けに行かなくちゃ！
立ち上がり、扉に向かおうとすると、ふらりと体が傾いた。
サンジ「おっと……大丈夫か？？」
ナミ「ちょっと！さっきまで気絶してたのにどこ行くつもりなの？！しばらくは安静にしてなさい！」
「いや、良い……私は、Aを助けに行かないと……」
支えてくれたサンジにお礼を良い、また、扉に向かって歩きだす。
はやく、…早くしないと、Aは…、
ナミ「ちょっと、まちなさい！カイ！いい？？あなたは休みなさい！その、…Aちゃん？は私たちに任せて！
どうせ、まだ帰ってこない船長を見つけるついでよ！あなたは心配せず、ここでねてて!
こう見えて私たち、たよりになるのよ！」
そう、胸を張って言うナミ。
だが、助けてくれた恩人にまた手をかして貰うのは申し訳なくて、断ろうとするとサンジが横からスッと現れて、
「ピンチのレディを放っとくのは紳士の名折れだ」とこちらも探してくれる気満々だ。
この親切を断るのは逆に失礼だと思い、「ありがとう。」とお礼を言ってナミとサンジに妹の写真を渡した。
そして、これまでのことを簡単に伝え、あとは二人に任せ、妹の無事をベッドで祈ることにした。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
