天才は恋に興味をもちました。ver.出会い (ページ17)

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ルフィ「お前一人ならな！俺等もAを救いだす！Aは俺の友達だからな！！」

カイはゴクンとツバを呑み込み、これでもかというほど目を見開く。

視線の先はもちろん、麦わら帽子を被る彼、ルフィ。

琥珀のような、甘いはちみつのような色をした瞳が映したのは笑顔をこちらに向ける麦わら帽子とその仲間たちだ。

それは一枚の、絵のように輝き、それ以上にカイを感動させた。

カイは先程とは違う涙をひとつ流し、笑う。

カイ「ありがとう。」

カイは嬉しかった。

彼らが海軍を敵に回してしまう。

海賊だから、海兵に執拗に狙われてしまうかもしれない。

だから助けを求めても助けてくれないと思った。

だが、彼らはそれを分かった上でカイに力をかしてくれると言った。

そんな事実がただ、嬉しかったのだ。

カイはその厚意をありがたく受け取り、Aの奪還作戦をみんなで考えることにするのだった。