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ここは、西の海岸中央地。そこには一人麦わら帽と黒い髪をたなびかせ海をみつめる少年の姿がいた。
少年、モンキー・D・ルフィは考えていた。
普段全くと言って使わない脳を使い彼女、Aを仲間にする手立てを。
いつもなら、本能のままに誘い駄々をこねるのだが、今回はそれでは駄目だと直感的に思った。
だが、普段使わない脳なので考えどいい答えは見つからず遂には頭がショートしていた。
ちょっと休憩のために海岸に横になり目を瞑る。
A「ごめんね。私、探している人がいるの。」
そう言って去っていった彼女の後ろ姿を見てやっぱり無理矢理止めるべきだったかと考えるが、もう遅い。
ルフィ「よし！追いかけるか！」
そう一言呟いたルフィは目を開け、立ち上がると背伸びを1つした。
そして、彼女の消えた先へ踵を返そうとしたとき、
「おーい！ルフィ〜！！」
と手を振りながら自分を呼ぶ声が聞こえそちらを向く。
そこには長鼻の少年ウソップがいた。
ルフィは、ウソップを見た瞬間、無邪気な笑顔を向け手を大きく振りながら「ウソップ〜！！」と叫び、彼に思いっきり抱きついた。
ウソップは抱きつかれ息苦しそうにしていたが、そこからなんとか抜け出し、ルフィに向き合った。
ウソップ「ルフィ！今までどこにいたんだよ！心配したんだぞ！」
そう言葉では怒りながらも顔が笑ってることからルフィとの再開を喜んでいるようだ。
ルフィ「わりぃ、わりぃ〜。飯食ったら迷子になっちまって。」
そう笑うルフィにウソップは「はぁ…。」と1つため息をついたあと今の状況を説明し始めた。
カイという少女と出会ったこと。
その少女の妹を探していること。
始めは興味なさげに鼻をほじっていたルフィだが、ウソップがカイに貰ったという少女妹の写真を見ると目を輝かせていた。
ルフィ「こいつ、さっきあったぞ？！」
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
