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サンジside
ナミさんに、レディの手当てを頼まれた俺は、その子の元に行く途中考えていた。
なぜ、レディが海岸に倒れているのか……と。
嵐になる前に海岸に戻ることができなかった……？
いや、それはない。たしか昼間にこの島で食料調達のため、立ち寄った街の人達によれば、この街の者は海賊を異常に恐れ、海に出ないらしい……
ということは、この街の者ではない？？
だが、隣にある壊れた小舟では他の島からこの島へ来るにはほぼ不可能……
ならば、何故、ここに、レディが……
そこまで考えて、思考を止めた俺は、目が冷めたら聞けばいいかと考え、その子の元まで走っていった。
まず、結論を言おう。やべぇ〜、すんっげぇ〜キレイ
あの後、全力疾走した俺はすぐに少女の元へたどり着いた。
まず、俺は彼女の状態を確かめるため仰向けに倒れている彼女を起こした。すると、身体が冷えていることに気づきメリー号へ運ぶために、抱き上げた。
そのときに長く青い髪が滑り落ち、そこから覗いた白い肌と端正な顔に硬直した。
数分固まった俺は彼女の冷えている体を思い出し、あまり揺らさないよう丁寧に走りながらメリー号へ向かった。
メリー号に連れ帰り、比較的温かい、部屋のベッドに彼女を降ろし、毛布をかけてあげると、コンコンと扉のノック音が聞こえた。
「どうぞ。」と短く返事をすると、外から、ナミさんが入ってきた。
その瞬間、俺は流れるように、片膝をつき胸に手を当て恭しく頭を下げ、ナミさんに彼女の手当てを終わったことをつたえた。
するとナミさんは頬を赤く染め、「ありがとう。ご褒美あげなきゃね……」と一つ言い、俺の頬にキスを……ｳｶﾞｯ
………という妄想をしてたら、ひざまついた俺が、気持ち悪い顔をした姿から察したのかナミさんに凄い力で殴られた。
お強いナミさんもすてき！！
と、いつものように愛を囁いていたら、後ろからﾓｿﾞﾓｿﾞと布の擦れる音が聞こえ、そちらに目を向けた。
そこには目を覚ました、青髪の少女が琥珀色の瞳をあちこちに向け、この場所を確認していた。
俺は、いつものように、目をハートにし、愛を囁やこうとしたとき、ナミさんに後ろから思いっきり殴られた。
痛い………これは嫉妬ですね？！嫉妬するナミさんも素敵！！
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
