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夜。
街灯の灯された場所を走る影が2つ。
「はぁ、はぁ、……はぁ…はぁ」
「A！大丈夫か？はぁ…はぁ…」
「………はぁ、……はぁ、大丈夫………………多分」
そう言い、笑いあった少女たちは一段とスピードをあげ、走る。
街には、もう、夜中というのにけたたましい男たちの声と銃の発砲音。
その音を背に少女たちは海に向かい走る。
走って
走って
走って
走りまくって、ついた先は海岸。
そこには、何もなく、ただ、海の満ち引きの音だけが響いていた。
「はぁ、はぁ、……はぁ…はぁ。やっと着いた……ねぇ、A、ここでいいんだよな？」
「はぁ……はぁ………うん。はぁ…はぁ………計画だとここに一つ船があるはず……」
そう言った二人の少女は周りを見渡す。
よく見ると、岩かげに二人が乗れるくらいの小舟が一隻あった。
少女たちはそれに、すぐさま乗り込み、船をこごうとした。
だが、運が悪いのか、段々と空が荒れ雨が降り、海が荒れ始める。
「おい！いたぞ！！こっちだ！！」
と、追ってが向かってくる。後戻りもできない。
少女たちは覚悟を決め、大荒れの海をこぎはじめた。
だが、無情にも、海はその小舟を飲み込んだ。
その頃……その海岸とは逆の海岸に麦わら帽子を被るドクロの海賊船が止まっていた。
そこには四人の男女がおり、それぞれ、嵐に備えて、準備をしていた。
すると、緑色の男、ゾロが、周りを見渡した。
ゾロ「なぁ、ルフィ……おそくねぇーか？」
ナミ「そうね……ルフィのことだから死んではないと思うけど………」
サンジ「心配無いさ、ナミさん。恐らく、街の方が騒がしいから、ルフィがまた、面倒事を起こしたんだろう……」
ウソップ「…………ルフィはいつも、強いやつともめるだろ？…………頼むから、俺らを巻き込むなよぉ！ルフィィ！！」
そう、話した一同は顔を見合わせ、諦めたように「はぁ……」とため息をこぼした。
そして、
ナミ「まぁ、ルフィだし、すぐ戻って来るでしょ！……」
と呆れたようにいった女、ナミは、パンッと一つ手を叩き、男どもに指示をだすために海の状態をみた。
すると、先程まで無かった壊れた船と青髪の美麗な少女を見つけた。
よく見ると、気を失い、倒れてるようだった。
この天候の中、放っておくこともできずに、金髪の男、サンジに彼女の手当をするように言い、他の男どもへの指示に向かった。
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作者名：ヴォン | 作成日時：2022年8月15日 9時
