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どうにかしてくれ ページ16

…晋助の目的は、何なのだろうか。あまりに唐突すぎることが続いたせいで頭がこんがらがってくる。何なのだ、私を混乱させることが目的なのか。私を翻弄することが目的なのか。そんな訳の分からないことを考える。だって、目を覚ましたらいきなり見知らぬ場所に居るわ、女の子が羨望の眼差しを向けてくるわ、この状況自体訳がわからない。今私の手元にある情報だけでは、こと不可思議な状況を把握することは不可能だと思われた。

…そして私は、今だかつてこんなにもキラキラした目を向けられた経験がない。金髪の女の子は頬を桃色に染めて、「本物だぁぁ……すごいっスぅぅ…」なんてことをブツブツと呟いている。まるで憧れのアイドルを目の当たりにしたかのような興奮状態である。


…晋助に助けの視線を送ってみるけれど、彼はこちらを一つ目で見据えたまま優雅に煙管を蒸かしている。何でもいいから説明をしてくれないだろうか。何を余裕ぶっこいているのだろうか。どうにかしてくれと私は言いたい切実に。


「いけませんよまた子さん、混乱しているじゃありませんか」

「!」


…と。次にそんな声と同時に女の子が入ってきた襖から一人の……いや、その後ろからまた一人、二人の男がこの部屋に足を踏み入れた。なんだかモアイみたいな顔をした人物と、サングラスをかけている奇抜な格好をした人物だった。何故か三味線を持っている。ベンベン音をたてながらに晋助の隣に立っている。ますます訳がわからない。カオスすぎる。

……眉を思いきり中心に寄せながら、ひきつった笑みを浮かべながら、私は口を開く。もう取り繕う気すら失せてしまうくらいの衝撃の連続である。


「…あの〜、すみません、どういう状況か説明願います。出来るだけ具体的に、解りやすくお願いしたい…」

「そのつもりですよ、申し訳ないそこの猪女が…」

「誰が猪っスか武市先輩」


金髪の女の子、先程また子さんと呼ばれていた女の子は、武市と呼ばれたモアイに詰め寄り「いい加減その呼び方やめるっスよ訴えますよ」と捲し立てている。今まで私に向けていた視線とはまるで違う、間逆と言っていいだろう目をモアイに向けている。


「猪に猪と言って何が悪いのですか」

「猪じゃないから言ってるんスよ」

「何処をどう見て猪ではないと貴女は言うのですか。そもそも貴女は…」

「あの、すみません、猪だろうがモアイだろうが何でもいいので、早いとこお願いします迅速にお願いします」


…私を他所に言い合いを繰り広げ始めた二人の間にチョップを入れながら私はそう催促する。

真摯に→←彼の意図



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設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組、攘夷   
作品ジャンル:アニメ
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- 長編小説って飽きやすいイメージがありますが、ピピコさんの小説は、全く飽きることがなく、むしろ読むたびに続きが読みたい!と思えます!最後までしっかりと読むつもりです! (2019年5月26日 10時) (レス) id: 0b828016c7 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - にんじんさん» にんじんさん!レス遅れてしまいごめんなさい!ありがとうございます!また子ちゃんは多分私の書く小説で出てくるのは初めてだと思われるので上手く書けているか不安でしたがそう言って頂けて安心です…!また子ちゃんだけではなく総督様にもご注目くだされば幸いです! (2018年2月14日 23時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - また子ちゃんカワイイ! (2018年2月10日 12時) (レス) id: 5460fa1ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ(プロフ) - 鏡華さん!ありがとうございます!終わってほしくないと言って頂けて感激してます!書き手としてすごく嬉しいです!ずっと暖めていたお話なので展開をうまく開いていけるか不安ではありますが頑張らせて頂きます!高杉さんにそして土方さんの活躍をお楽しみに! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
鏡華 - 終わってほしくないです!!高杉さんも関わってきて、続きが気になります!! (2018年2月9日 9時) (レス) id: a16b684fd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2018年1月27日 18時

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