YouTuberには愛されるのだ。

- Yuyami ... Angels / Koyanagi - ページ38

街一面を覆い尽くすような雪。
ここで待ってろと言うLINEが来たから
かれこれ30分も待ってるけど、
来る気配もないし、そろそろ寒い。

時間指定もないし、
駅の前にいてと言われただけで、
私が今いる所で合っているのかもわからない。

『帰ってもいいかな……』

今日小柳に用事があったし、
このついでにと思ったけど、
小柳なんて家に行けば会えるわけだし
そろそろ凍えそうだから帰ってもいいかな…

「勝手に帰んなよー」

不意に声がしたと思えば、
そこにいたのは友哉。

『なんでお前? こやは?』

「小柳が連れてこいって言うから」

完璧に嫌々で来たような友哉が、
私を強引に引っ張って車に乗せた。

『はたから見たら誘拐犯だねあんた』

「急いでんだよ」

不機嫌な友哉が、
車を発信させて、向かっているのは
完全に小柳の家…のはず。

まぁ、そうじゃないならなんだって話だけど。

とか考えていたら、
突然携帯が振動しだし、
画面に小柳という表示が出た。

友哉の方をチラッと確認すれば
早く出ろと言うので、急いで電話に出た。

『も、もしもし?』

「あ、やっと出た、ともやんに会った?」

『今車だよ?』

「…早く来いよ」

いつもの小柳らしくない切り方で
携帯が、プープー鳴っている。

「なんだって?」

『早く来いって』

「…はぁ、めんどくせぇなぁ」


……………

………

…



しばらくして、
到着したのはやはり小柳の家。

『ありがとう、友哉』

「あぁ、別に」

私を下ろして言ってしまった友哉。
ツンデレだなあのバカ。

あのおバカさんは置いといて、
小柳宅前で、チャイムに手を伸ばしたら
ガチャって音がして、玄関を見ると

千葉ちゃんとにっちが出てきて
私をみて、早く行けって怒られた。

『おじゃましますっ…』

小柳がいつもいる部屋まで行けば
いつもと同じように座っている小柳。

「あ、お疲れ」

『なんでわざわざ駅に行かせたの?』

「あぁー……時間稼ぎ」

そういって取り出した小さい箱。

『…なにこれ』

「さて問題!! これには二つの意味があります!!」

『答えなさいってこと…?』

___Same as above.→←___Same as above.

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