YouTuberには愛されるのだ。

- TOKAI ONAIR / Toshimitu - ページ29

東海オンエア
それが今、私にとってなくてはならないもの。

女性のメンバーは私1人で動画にはあまり出ない
でも、とりあえずメンバーとして
カウントだけはされてるっていう感じ。

まず、男性が苦手"だった"私は
ざわくんとてつやとしかまともに会話できない。
皆優しくて大好きだけど、
会話となるとまた別なのだ。

そして、その中でも、
としくんに関してはもうダメだ。

私があまり会話できないのも悪いけど
としくんは私を嫌っているようで、
話しかけても素っ気ないし、
としくんから話しかけてくる事なんて
滅多にないくらい。

久しぶりに動画出てよって頼まれた私は
今、てつやの家に来てるけど、
珍しくざわくんとりょうくんが遅くて

てつやと私ととしくんと言う
何とも微妙なメンツなのだ

「あー、Aごめん、ちょっとトイレ」

私がとしくんに嫌われてるかもと
何度か相談していたのもあって
てつやが私に謝罪を入れてからトイレに行った。

謝罪があったという事は大きい方か。

時間がかかりそう、って事だよね。

としくんもとしくんで、
携帯から一切目を離すことなく
息をしているか確認したくなるくらい
静かに携帯をいじり続けている。


「……充電器知らん?」

『えっ?』

ここにいるのは私ととしくんだけで
確実に今、としくんが私に話かけたのだ

「てつやの充電器、どこか知らん?」

『あ、あぁ、てつやの部屋、かな…』

てつやの家に居候させてもらっている私なら
充電器の場所も知っているかっていう
仕方なくの質問だったと
勝手に自分の中で解釈をして解決。


「Aのは?」

『へ、』


「てつやの部屋まで行くのめんどいやん」

私の方に、一瞬視線をズラして
また携帯を見つめるとしくん。

今日はなんか、妙に会話ができてる気がする。

「で、ここにないの?」

『え、っと、これで良かったら』

差し出した充電器をそっと取って

「じゃあちょっと借りる」

そう言ってちょっと笑った。


としくんが私に笑顔を見せたの初めてかも知らん

笑いかけてくれたなんて、
他の人からすればちっぽけなことで
喜びがこみ上げてきそう

「今日動画出るん?」

『う、うん』

「…そ」

素っ気なくても、

としくんから話しかけてきてくれてるだけで
会話ができているだけで

なんだか新しい友達ができたような気分



「俺のこと嫌い?」

『…え?』

___Same as above.→←- Karisuma brothers / George -

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