夕闇に誘われし絶世の美女は振り向かない

episode 82 ページ42

待って待って、小柳達何持ってるの
袋に入っている金色と銀色の何か

「…何それ」

小「1万円分の100円玉と500円玉」

「こいつらやりやがった……」

持ってきた硬貨をみんなが雪だるまに貼り付けて
金の猛者雪だるまが完成する
あぁ…これはひどい……

あとは東海雪だるまを待つだけなんだけど
見れば見るほどひどい

中「…やったな」

「やったね…」

西「買い出しっていう両替じゃん」

小「何買っていいかわかんなくて」

「千葉ちゃんみたいなこというじゃん」

みんなで雪だるまを眺めながら
哀愁漂う500円玉の目玉を見つめる




少ししててつやくんと虫さんが来て
撮影を再開することになった

て「完成!!」

全員で拍手をして、作品(?)を見る

まずは東海雪だるまを見る
メンバーカラーに塗られていて
LEDライトとか何故かナイフ持ってたり
東海オンエアらしい、面白い雪だるま

まぁ、見ないとわからないけど
素晴らしいものだってこと変わりはない

ただ、トイレットペーパーは気になる

「さすが東海オンエアって感じ」

り「それは褒めてるの?w」

「褒めてるよー!」

東海オンエアの雪だるまを写真に収めて
私たちの作った金の猛者雪だるまに向かう



て「おぉっとぉ?w」

虫「これは、、w」

「まぁそういう反応が正しいですね」

この雪だるまを見てケラケラと笑う東海
そりゃああれとこれとでは
差が酷すぎてこうなるのも仕方ない

り「ねぇこれ何?」

「何ですか?」

雪だるまの後に、謎の落書き
指でなぞったような跡が残っているけど
少し誰かに踏まれて読めなくなっている

て「なにこれ、暗号?」

「誰が書いたの?」

パっと顔をあげると
あからさまに焦ったように目をそらす千葉ちゃん

あぁ、千葉ちゃんか

「千葉ちゃん、何書いてたの?」

千「えっ? 俺?」

山「焦りすぎw」

千葉ちゃんがえーっとって頬を軽く掻きながら
苦笑いでそれを指さした

千「相愛傘、っていうか、なんていうか…」

「あいあいがさ?」

虫「誰と誰?」

千「俺と、、」

中「千葉と?」

千「Aさん…、」

「あ、私?w」

確かに、踏まれた所に相愛傘はあった
でも、そこに私の名前があったなんてねぇ

千葉ちゃんったら、可愛いんだから…♡


「千葉ちゃん、相愛傘なんてなくても大好きだよ」

千「Aさん、、」

小「千葉ぁ!!」

中「覚えてろ千葉」

千「俺のせいじゃないってばぁ!」


て「愛されてるねAちゃん」

「アイドルなんで」

と「え?」

「えっ」

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