夕闇に誘われし絶世の美女は振り向かない

episode 64 ページ24

打ち上げが終わって
明日も大阪で第二部のイベントが行われるから
今日は大阪に泊まっていくんだけど
ホテルに着いてからまさかの事態に

「今回千葉ちゃんがとっててくれたの?」

千「なんか、そうなんだけど、わかんなくて」

いつもなら、私は一人部屋なんだけど
渡されたルームキーは1つで
ファミリー用の6人の大部屋

ベッドも、シングルが4つにダブルが1つ
バスルームは1つだし
トイレはバスルームにあるし
これじゃあ色々不便だけど
今更変えて欲しいとは言えずに
今日は6人の大部屋で我慢することになった

千「ごめんねAさん、俺のミスで…」

「大丈夫大丈夫! こいつらどうせ酔いつぶれてすぐ寝ると思うし!」

ホテルに帰ってきてからも
のみ直しっていってビール飲んでるし
どうせすぐ寝ると思う

「西村! お風呂入ってくるからトイレ来そうな時言ってね」

西「はいはーい」

携帯をいじりながら
みんなとビールのみながら雑談してて
話を聞いてるんだか聞いてないんだか
微妙な返事だったけど
一応信じてバスルームに向かう



シャワーを浴び終えて
バスローブに着替えようとしたところで
カーテンを開けようとしたら
近づいてくる足音が聞こえて
カーテンに触れた手を引っ込めた

着替えはカーテンの向こうにあるけど
今開けて誰か入ってきたら困る
西村め、ぜったい忘れてやがる……、

小「おいしょー」

がっつり扉を開けたのは小柳
もしカーテンが開けられたら困るし
背を向けて浴槽に座り込んだ

早く出ていかないかと思っていたその時

小「おい、お前ら風呂上がったらカーテンちゃんと開けとけやー」

そう言って小柳がカーテンに手をかけた
やばい開けられる

「こ、小柳!! 私入ってるから!!」

小「はぁ? なんでAが、ってマジじゃねーか!!」

タオルで見えちゃいけない所は隠してたし
背を向けてたから見られてないと思うけど
完全に小柳にカーテンを開けられた
隠してるとは言っても全裸を見られた

あぁ、死にてぇわ


服を着てベッドに戻ると
小柳が私の方を向いてDOGEZA☆をしている

小「まじすまん、見てねぇけどすまん」

そこで、西村がカメラを回し始めた

中「小柳が酔っ払ってAの風呂覗いた結果」

小柳の隣のベッドに座っていた中村が
この光景をみてゲラゲラ笑ってる

山「こやさんがリアルに落ち込んでるw」

「見られちゃいけないとこ見られてないし、気にすんなって」

小「…まじごめん」

このくだりを繰り返したサブチャン。

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