２３５、 ページ8
クザンside
“G5”への異動を志願してきたスモーカーが部屋をあとにした、少し後。
「………………」
一度は閉じた新聞を開き、麦わらの件が載っているページに再び目を通す。
記事は先週のもので、海軍本部に現れた麦わらのルフィと元七武海のジンベエ、そして冥王シルバーズ・レイリーの3人によるオックス・ベルの16点鐘の一件より前に発行されたものだ。
(……？)
途中で読むのをやめて新聞を元通りに畳み、乱雑に執務机の隅へ置いた。
戦争から2週間余り。
既にマリンフォードでは復帰に向けて、本部建屋の復旧が進められていた。
負傷した海兵でいっぱいの医務室では医者たちが休みなく奔走しており、将校クラスの海兵たちは今まで通りの業務に戻りつつある。
俺も以前と同じように海賊の捕縛へ向かったり、少しずつではあるが元の日常を取り戻しつつある。
「青キジ大将、」
自分を呼ぶ声で顔を上げる。
そこには相も変わらず優しい顔をした若い准将が、書類を手に立っていた。
「……あァお前か」
傷の具合を訊けば、“心配には及びません”と包帯で片方が隠れた目を細めてそう答えた。
そうかとだけ返事をして、下に落ちそうな位置でギリギリ机に留まっている新聞に視線を落とす。
肘をついたその手で頭を抱え吐いたため息は、外の工事の音にかき消される。
「……Aちゃんのことですか」
虚ろに閉じかけた瞼をハッと開く。
「…………あァ」
顔も上げることなくポツリと答える。
「そいつは……ま、俺が説明するより自分の目で見た方が早いだろう」
そう言って差し出した新聞を、彼は手に取って早速開く。
16点鐘について書いてあった辺りのページは飛ばし、パラパラと読み進めていく。
そしてとあるページに目を止めた。
全て読み終えて新聞を畳む彼の顔はやはり、晴れないものだった。
「ありがとうございました」
綺麗に折り畳まれた新聞が机に戻される。
「……ですが、どうしてAちゃんのことが書いてあるんでしょう？」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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Riran(プロフ) - はじめまして、全部1日で読みました。とても面白かったので続きをお待ちしております☺️ (2022年11月28日 23時) (
レス) @page14 id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
梔子 - りりあさん» 駄作者さんは言い過ぎじゃないですか？ (2022年8月26日 18時) (レス) @page14 id: 2e66f6d817 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 准将イケメンだし性格もドタイプすぎて…海軍海賊これからどうなってくんだろ、続き待ってます (2022年7月24日 22時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
〇 - ボロ泣きでした！まだ続き可能性があるのでしたら楽しみに待ってます！！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: b70922fcf0 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾛ賀 - 待ってます！完結させるってお言葉信じてお待ちいたします！頑張ってください！ (2021年6月5日 4時) (レス) id: 77c7a84bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年10月14日 1時
