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「美味しいです……！」
色鮮やかな果実をまた一口、がぶりと口いっぱいに頬張る。
ルフィさんたちが食事に手をつけ始めたのと同じ頃、私も食べていいのかと聞こうと思ったのだが、私が聞くより早くハンコックさんが
『勿論Aも食べてよいのだぞ！遠慮することはない！』
とニッコリ満面の笑みで勧めてくれたのだ。
勧めてくれた……というよりは彼女が一つ選んで差し出してくれたのだが。
「海軍本部で食べてたのと全然違う……」
「マリンフォードは基本輸入に頼っていると前々から聞いておったのでな。
それにこの島で採れたものが美味なのは当然である！」
そう自慢する彼女の嬉しそうな顔を横目に、お世辞抜きに美味しい果実をまた一口齧る。
「……時にA、」
先程までの浮かれた調子が影を潜めた普段通りの凛とした声で、ハンコックさんが私を呼んだ。
「その傷が癒えるまでの間、どう過ごすか決めておるのか？」
「…………そう、ですね……」
少し考えて、“ええ”と口を開く。
「アマゾンリリーに留まろうと思っています。
今の私の立場的にも、ここが一番安全な地でしょうから」
「本当か！？ならば、」
「それに、」
背後でパアッと花の咲いたような幻覚が見えそうな程に嬉しいのが伝わってきたが彼女の言葉を途中で遮り、彼女がきゅっと口を噤む。
「……それに私、鍛え直したいんです。
今がまだ本調子じゃないのは自分でも分かっています」
食べかけの果実を握る手に力が入り、果肉が軋む感触が指に伝わってくる。
「だから、海軍本部にいた頃みたいにまた戦えるように。
守られていたあの頃よりちゃんと自分を守れるように」
クザンさんやコビーさんがそばにいる、毎日の光景が頭をよぎる。
「強くなって、海へ出たいんです」
当たり前のように見ていた、そんな日常を“思い出”として、過去のことだと思えるようになる為に。
何年も経ってまた彼らと出会うようなことがあったとしても、なるべく笑顔でいられるように。
「賞金首になったとしても、クザンさんたちのことは大好きなままでいたいんです」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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Riran(プロフ) - はじめまして、全部1日で読みました。とても面白かったので続きをお待ちしております☺️ (2022年11月28日 23時) (
レス) @page14 id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
梔子 - りりあさん» 駄作者さんは言い過ぎじゃないですか？ (2022年8月26日 18時) (レス) @page14 id: 2e66f6d817 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 准将イケメンだし性格もドタイプすぎて…海軍海賊これからどうなってくんだろ、続き待ってます (2022年7月24日 22時) (レス) @page14 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
〇 - ボロ泣きでした！まだ続き可能性があるのでしたら楽しみに待ってます！！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: b70922fcf0 (このIDを非表示/違反報告)
ｶﾛ賀 - 待ってます！完結させるってお言葉信じてお待ちいたします！頑張ってください！ (2021年6月5日 4時) (レス) id: 77c7a84bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年10月14日 1時
