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辺りは静かだが頭の中は対照的で、
「死ぬな」「どうして火拳を」「嫌だ」「死なないで」
大勢の海兵さんたちのたくさんの声が、頭の中にわんわんと響いていた。
その声一つ一つに答えられはしないけれど、その声全てが悲愁に染まっていたことだけは感じ取れた。
(あーあ……まさか今覚醒しちゃうなんて。見聞色の覇気……)
今覚醒してしまったからこそ聞こえてしまう、制御出来ないからこそ嫌でも聴いてしまう、とめどなく流れ込んでくるサカズキさんの、自身への強い悔恨。
そんなに悲しむことなんてないんですよ、サカズキさん。
正義が執行されて、裏切り者が死ぬ＿＿海軍にとっていい事じゃないですか。
「なんで俺なんか庇っちまうんだよ…」
ぐりぐりと涙に塗れた顔を首筋に埋めて、なんでなんでと繰り返すその声は涙で震えていて、ぽたぽたと首筋に落ちる涙が熱かった。
「……私は……私の命の価値が知りたかった」
ぽつりと呟いた答えに、埋めていた顔をハッと離してエースさんが目を見開く。
「私の命で繋げられる未来があるのなら……私はその答えをそれに懸けてみたかった」
「は……？おま、なにいって、」
目を真っ赤に腫らした彼が何か言うのだが、嗚咽に遮られてよく聞こえない。
「昔から褒めも貶しも……されなかったから。
いっそのこと“いらない子”って、“無能だ”って言われた方が、楽だった。
その方が、自分のこと……割り切れる、気がして……」
脳内に蘇る母との思い出に団欒なんてものは欠片も無い。
あまりに冷めきった母との関係を再確認し、自嘲気味に笑う。
しかしそんな私を彼は良しとしなかった。
「価値の無ェ命なんて一つたりとも存在しねェ！！
そいつは俺が一番よく知ってる……！！
確かめるったって、他にもっと方法はあっただろ……」
彼が怒ったように叫んだかと思えば、馬鹿かよと弱々しい声でポツリと言って震える腕で私をきつく抱きしめる。
「……かもしれませんね。私はきっと馬鹿だったんです。
馬鹿だから、こんな方法しか取れなかった……」
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
