１８１、 ページ48
「…え……」
背後でルフィさんの声がする。
真正面をゆっくりと見上げれば見開かれたサカズキさんの明らかな動揺に満ちた目が私を、そして自らの手で貫いた私の腹を見ていた。
痛みにまた顔を顰め、彼の顔をキッと睨みつける。
それでも刻々と近付く己の期限には、微塵の恐怖も感じなかった。
「これで……、」
炎でさえも焼き尽くすマグマの拳なら安心だ。確実に私の願いは果たせる＿＿
こうなるために私は海軍本部でこの時を待っていたのだから、
(＿＿だからそんな悲しそうな顔、しないでくださいよ)
ようやく悲願の果てが見えた安堵から、ふわりと安らかな笑みが浮かんだ。
ずぶり、と赤い拳が引き抜かれる。
蛇口を捻ったように溢れる血が白い服を、黒いズボンを、そして足元を赤く赤く染めていく。
力が入らなくなった体が前のめりに倒れそうになったのを、温かい腕が受け止める。
誰だろう？背中越しだから分からないけれど多分、エースさんかな？
……よかった。エースさん、死んでないんだ。
「なんで……なんでっ！！」
仰向けに私を抱え直したエースさんが、駄々をこねるように繰り返す。
「友達だって、俺とルフィとお前の3人で会おうっつったのはお前だろうが！！
それなのに、お前が死んじまったら、俺……！！」
そんな嗚咽混じりの声が広場に響く。
目の端に溜まった涙が彼の顎を伝ってぼたぼたと落ちる。
「……惜しんで、くれるんですか……？」
当たり前だろ！！！と彼が大きな声で答える。
友達、か。
こんな状況でもそう言ってくれるのが嬉しくて、ふ、と笑みをこぼす。
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
