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思いの外落ち着いたその声色にぽかんとしていると、彼はゆらりと動き出す。
「それがお前の本心じゃと言うんなら……自分の力で守ってみい！！！」
マグマ化した体で瞬く間に移動した先を見て血の気が引いた。
駄目……！！そっちには……！！
そんな言葉しか頭に浮かんで来ないが、やっと紡ぎ出したそれでさえ声にならない。
「待って……！！」
叫んでも手を伸ばしても、構えられた彼の拳は止まらない。
灼熱の拳が迫るも、体力の限界を超えて奔走し続けたルフィさんはその場から動けない。
狙われた弟を庇おうとしたエースさんの耳にも私の声は届かない。
＿＿でも、そんなことくらい分かっていた。
“弟を庇ってエースさんが死ぬ”
ずっと脳裏に残っていたあの景色。
刻みついていたあの瞬間。
この世界に来てからずっと目指していたそれが今、まさに原作通りに起ころうとしていた。
振り上げられた煮え滾る拳、その標的となった弟の前に立ちはだかる兄。
たった一人の友人の命が今、燃え尽きようとしている。
＿＿確かめるには相応しい舞台だ。
微塵の震えも足に宿さず、真っ直ぐに走る。
「止めろサカズキ！！！」
どこから見つけたのかいち早く私に気付いたクザンさんがサカズキさんの背後で叫ぶも、なお止まらないマグマの拳。
私はその叫び声と同時にエースさんの前へ躍り出た。
「A……！？」
サカズキさんの目が一瞬見開かれる。
拳を止めようとしたのだろうが、その勢いは弱まることはない。
表面を赤く揺らめかせながら迫る熱に、今更恐怖もない。
長らく待ちわびた願いの結末がようやくこの目に、この耳に証明されるのだから。
焦げるような、溶けるような熱が腹を貫く。
「………ぐ……っ、」
猛烈な痛みに堪らず顔を顰めて呻く。
それでも私はその場に立ち続けていた。
エースさんと、ルフィさんの盾として。
「これで、よかった」
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
