１７０、 ページ37
しかし似ている人間と戦うといっても、弟子と孫は大きく違う。
それが17年も深く愛してきた愛孫ならば尚更。
英雄と讃えられ、最強と皆から慕われても、
(長年愛してきた実の孫を海賊だと、滅すべき悪だと割り切れるわけがない……)
愛すべき孫を殺す気で殴り飛ばせるほど彼は鬼じゃない。
「うわああああああああ！！！」
叫ぶルフィさんの渾身のパンチを真正面から食らって、ガープさんは橋から真っ逆さまに落ちる。
(あの人は正義の鬼には成りきれない……)
最終的にそれを止めるのは彼自身の優しさだから。
「貴様も人の親だガープ……！！」
頭から瓦礫に突っ込んだ彼に、センゴクさんが苦々しく呟く。
けれどセンゴクさんも、ガープさんがこうすることは予想してはいたのだろう。
大して取り乱しもせず焦ってもいないのがその証拠だ。
橋の崩落と同時に、ルフィさんの足はとうとう処刑台の縁を踏んだ。
ポケットから鍵を取り出して手錠を外そうとするのを海軍が放っておく訳もなく、
「待て！！私が逃がすと思うなァ！！！」
ルフィさんの背後で能力を発動させて完全に臨戦態勢のセンゴクさん。
処刑台の下からもボルサリーノさんが静かにルフィさんを狙うのが僅かに見えた。
もう大将に見つかっても構わないと腹を括ってはいるのでボルサリーノさんを止めに行ってもいいのだが、同じ処刑台下とはいえ私が今いるのはボルサリーノさんとは正反対の位置。
距離がありすぎる上に、一切の躊躇の無い彼なら私が着く前に鍵を撃ち抜いてしまう可能性が高い。
(やっぱり助けに入れるのは彼が解放された後……？
でもそれじゃ“助ける”じゃなくて“ここから逃がす”ってことになっちゃうな……
……まァそれも仕方ないか)
と頭の中でぐるぐる考えていると、ボルサリーノさんの指から飛び出した光の線がルフィさんの持つ鍵を撃ち抜いた。
(やっぱり行っても間に合ってなかったか……！)
むしろ彼が解放された後の方がエースさんが危ないのを考慮すれば、少しでも海軍の戦力を削ぐのに集中した方がいいのかもしれない。
そうと決まればやることは一つ。
「暇つぶしってわけじゃないけれど……少しの間付き合ってもらいますよ」
そう薄ら笑んで海兵さんを回し蹴りで薙いだのと同時に、巨大化したセンゴクさんの攻撃で処刑台が折れるように崩れた。
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
