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エースside
海楼石の手錠で後ろ手に繋がれて混戦極まる広場を見下ろしていた俺の脳内で巡る、幼い頃の暗く孤独な記憶。
『お前世の中何でこんなに海賊たちの被害が多いか知らねェのか！？
全部そのゴールド・ロジャーのせいなんだぞ！？』
『とんでもねェクズ野郎さ！！生きてても迷惑死んでも大迷惑！！』
『ロジャー！？ムナクソ悪ィ名前出すな小僧！！』
ロジャーへの恨みばかりを己の子供たちや俺に話して実の父親(ロジャー)を愚弄する大人たちに、当然当時は憤りしか無かった。
だがそれも長く続けば湧いてくるのは怒りだけではなくなり、
『ジジイ……俺は……生まれてきてもよかったのかな…』
そんな疑問をジジイにポロリとこぼした事もあった。
世界中からの嫌われ者の子供が、のうのうと生きていてもいいのかと。
それで得た答えは子供には曖昧なもので、“生きてみりゃわかる”と言われたきりだった。
しかし、
『エースさん、あなたの助けになる為に来たんです』
そう告げられた数時間前の檻越しの景色が、幼い記憶を掻き消すように蘇る。
『そんな優しいあなたがお兄さんだから、ルフィさんも優しい人になったんだろなぁって』
嬉々として話す中に羨望を幽かに匂わせる落ち着いた声、
『嬉しかったんです。
“エースさん”が“エースさん”として、“私”と接してくれたのが』
照れくさいのを言葉の代わりに密やかに主張するほんのり赤みの差した頬、
それを隠すように時折はらりと頬に垂れる緩く癖のついた黒い長髪、
『こんなに似てる人なんて、他にいる気がしませんから』
海底監獄の薄暗い最奥に捕まってから見ることは無いと思っていた太陽のような、監獄には到底似合わないAの明るい笑顔。
俺とルフィと3人で会う＿＿そのたった一つの約束の為に、友達として命を懸けてこの戦場に助けに行くと言ってくれたあいつの覚悟が、
そして俺を助けようと戦い、血を流す仲間や弟の存在が、
「……くそっ」
不謹慎なのは百も承知だが、嬉しくて仕方なかった。
「……俺は…腐ってる……！！」
☆☆☆
れーむんさんよりイメ画頂きました…！！
(http://uranai.nosv.org/uploader/common/9/c/f/9cf043cadf33299df6585d2b0c94ea1f.jpeg)
めっちゃ可愛いですほんとに(˙-˙)
見た瞬間に番外編1本思いついたんでまたいつか載せますね！
……いやほんま可愛いわ(大事なことなので2回ry)
れーむんさん、素敵なイメ画をありがとうございます！！
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
