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あのまま進んでいたら腕か脚が吹き飛ぶどころか全身真っ二つは避けられなかっただろうなと、先程まで進路だったそこを見て背筋を凍らせた。
「お前……Aだな？」
くまさんと互角の体躯の海兵さんが、斧を肩に担ぎ直して私に言った。
「センゴクさんってば名前まで教えちゃったんですね」
全く用心深い、とため息をつく。
「“Aという名の小柄な黒髪の女”とだけ教えられてんだ。
この状況下じゃ顔の詳細を教えられても全て細かに記憶しとくのは難しいんでな」
「へぇ……てっきり本部の海兵さんにしか伝えられてないかと思ってました。
ここに来るまで何度海兵さんに殺されかけたことか」
「お前にとっちゃ理不尽だろうが、今この場所じゃ俺たちはそうした方が手っ取り早ェんだ。
保護っつったって逃げられちゃ敵わねェからな。
そのすばしっこい足を使えなくして俺らが元帥殿の元まで送り届ければ……お前は最小限の怪我で済むだろう？」
じゃあ今まで攻撃されてたのは全部私を“保護”する為だとでも？
いや待てその理屈はおかしい。
ならその攻撃が頭とか心臓に向けられてたのはどう説明するんだ。
私を海賊と見間違えてた海兵さんのはノーカンとして。
何が最小限だ。あの斧の一振りは完全に脚どころか全身ぶった斬られててもおかしくなかったでしょうが。
もしセンゴクさんが最小限の傷での保護を命じていたとしても、私がルッチさんに攫われた時にあんなに心配してくれた彼が、この期に及んで“脚を奪ってでも連れて来い”だなんて言わないはず。
そもそも今目の前の彼が言っているのは保護じゃなく、れっきとした“拘束”じゃないか。
「……一応確認ですけど、保護と拘束の違いってちゃんと分かってます？」
彼の曲解っぷりはこの短い会話だけで十二分に伝わっているが、敢えて問う。
すると彼は天を仰いで豪快に笑い、
「あァ勿論！
お前を一般人として連れて行くんだ、これのどこが拘束だってんだ！？」
ニヤリと気味悪く歪んだ笑みで大斧をまた振り上げた。
……だから私はそのプロセスに問題があるって言ってるんですよ……
保護の意味すら分かっていない人間がどうしてマリンフォードに呼ばれたんだと疑問さえ湧いてくる。
「……私、あなたがそのコートを羽織ってるのが信じられなくなってきました」
自分にギリギリ聞こえるくらいの声で、ぼそっと本音を吐露する。
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暁 - 准将さぁん...！( ；∀；) (6月25日 10時) (
レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - このシリーズは何回読んでも泣けます。泣きます。 (2018年6月22日 0時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
福岡(プロフ) - 幽夢さん» リクエストありがとうございます！完成次第part5の方に載せますので、しばらくお待ちくださいませ…！ (2018年6月3日 21時) (レス) id: 21bdf75ba1 (このIDを非表示/違反報告)
幽夢 - 夢主が風邪を引いた会やってください (2018年6月3日 21時) (レス) id: 458d879d4a (このIDを非表示/違反報告)
恋雪様だぞ☆(笑)(プロフ) - 夢主がぁぁぁ！お腹ぁぁ！とゆうかサカズキが手ぇ止めようとするってすごいな！徹底的な正義！ (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1ed1a2a23c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：福岡 | 作成日時：2018年2月14日 0時
