20＊潤side ページ20
ニノの熱は治療を始めた日から今日で三日間
午前中は落ち着いてても午後になると上がる
というルーティーンを繰り返していた。
今日こそは下がる気がする、なんて言っていたニノだったが
やっぱり午後になると37.6度まで上がって
でも無理に起きていたから半強制的にリーダーと寝かせた。
午前中は相葉くんもいたけど
午後から仕事があったから今はリーダーと俺が病室にいる。
ニノを起こしたくなかったから話をするわけにもいかず
リーダーは自宅から運び入れたであろう魚の図鑑を
ソファーの上であぐらをかきながら読んでいて
俺は多分翔ちゃんが持ってきたであろう本に視線を落としていた。
別に読んでいたわけではなかった。
ただニノの顔をずっと眺めてるのは変態っぽかったから
視線のやり場を作るために本を持っていたのだった。
和「潤く、みず」
かすれたニノの声がして本から顔を上げると
熱っぽい赤い目でこっちを見ていた。
潤「あ、はいはい」
ストローのついたコップをニノの口元にもっていくと
唇を尖らせて少しだけ飲んだニノがしかめっ面をする。
和「ん、これスポドリ、、いや」
あーあ水で薄めたのにばれた。
俺はサッカーだ野球だと浴びるようにスポドリを飲んできた身だから
嫌悪感なんてまるでなくむしろ懐かしささえ覚えるが
ニノ的には塩っぽさと甘さが同立したスポドリは論外らしい。
潤「やっぱりスポドリのほうがいいってよ」
先生が、と付け足すと
和「きらい」
と、一言嫌な顔をする。
いくらスポドリのほうが体にいいといえ
全く飲まないのなら水を少しでも多く飲ませたほうがいいだろう。
潤「水にしてくんね」
待ってて、と立ち上がると
急にパシっと熱い手に腕をつかまれる。
和「いい」
遠慮なのか何なのか真意を測りかねていると
和「優しすぎ。
人間が、無条件に優しくなるのは、
相手が死ぬ時なの。
だから、まだいいよ厳しくて」
にやっと方頬をつりあげて
良いことを言ったといわんばかりのニノ。
智「じゃあ後5.60年ニノには優しくできないねぇ」
気づくと後ろでリーダーもニコニコしながら俺らを見ていて
ねえ、松潤？って聞いてくるから
潤「いいの？」
ってニノに向き直って聞くと
和「変に優しいより、全然」
翔ちゃんは絶対無理だな、って自分のことを棚に上げて思った。
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希衣(プロフ) - 時雨星美さん» ありがとう(^-^)頑張ってね！応援してます！！ (2017年9月23日 11時) (
レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
希衣(プロフ) - りむさん» 嬉しいコメントありがとうございます！情景文もう抜けないのでこのままお付き合いください笑！これからも応援して頂けるように頑張ります^ ^ (2017年9月23日 11時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
時雨星美(プロフ) - そりゃずっと読んでましたよ！！大学おめでとうヽ(*´∀｀)ﾉ♪小説読みつつ頑張ります☆ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 7ffca4194e (このIDを非表示/違反報告)
りむ(プロフ) - はじめまして？もしかしたらコメントした事あるかもしれないです笑 part1の時からずっと読んでます！希衣さんのお話は情景が想像しやすくて大好きです。個人的には情景文そのままがいいです笑 これからも応援してます！ (2017年9月23日 11時) (レス) id: 05b4c4f33d (このIDを非表示/違反報告)
希衣(プロフ) - 時雨星美さん» わぁまだ読んでくれてたの！？ありがとう！すっごく嬉しい！！！私は大学決まってしまったけど星見ちゃんの受験が大成功になるように祈ってます！！ (2017年9月23日 10時) (レス) id: d086dd3e98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希衣 | 作成日時：2016年3月14日 20時
