【男主】天才の君と出来損ないの僕…【オリジナル】 (ページ44)

今日:6 hit、昨日:46 hit、合計:22,488 hit

failure 42 ページ44

A side

リビングにあるソファにお母さんと対面できるように座っている。

今から、お母さんからなんて言われるか分からないから怖い…

けど、僕が今一番に言わなきゃいけない事がある…

だから、

A「ね、お母さん。聞いて欲しい事があるんだけど…」
母「どうしたの？」

お母さんは今僕の方をじっと見てきている。だから、僕もその目を見詰める様に見て言った

A「お母さん、僕はね"出来損ない"じゃないよ？だって、今日の練習試合勝ったから。それに、勝利に直結する最後の点数は僕が決めたんだよ？

いつも、お母さんとお父さんは僕がいると負けるとか言ってたけど僕がチーム内にいても勝つことが出来たよ？だから、僕は"出来損ない"じゃない…」

力強くお母さんのことを見詰めた。途中でお母さんが怯む場面もあったが僕にはどこに怯む場面があったのだろうかと疑問で仕方なかった。

すると、お母さんが…

母「おめでとう、今日はねAの好きな料理を作ってたくさん食べてもらおうと思ったの…

それとね、今まで出来損ないがって言い続けてごめんね…？」

お母さんから言われた一言に僕は泣きそうになった。

すると、お母さんが僕の横にまで歩いてきて優しく包み込むように抱き締めてくれた

A(あぁ…これが、温もりなのかな…？あったかいな…)
母「これからは、お父さんとAと(人1)…皆で食卓を囲んでご飯食べましょ…？そして、たくさんお話しましょ…？

今まで、辛い思いさせて本当にごめんなさい…今謝って許してもらえるとは思ってないから…せめて、今はこのままでね…」

お母さんの声も少しだけ震えていた。もしかしたら、泣いてるのかもしれない…でも、お母さん以上に泣いてるのは…

A「うぅ…ﾋｯｸ、う"ん…ｸﾞｽﾞｯ」

僕かもしれない…

.