【男主】天才の君と出来損ないの僕…【オリジナル】 (ページ30)

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(人1) side

あの日以来俺は親と距離をおいている

これで、親二人が反省してくれると嬉しいのだが...

そう簡単にはいかないよな

そう思いながら学校の廊下を歩いていたら後ろから...

??「(人1)～!!」

俺を呼ぶ声が聞こえた。振り向かなくてもわかるいつも聞いている声だったから

(人1)「ん？Aどうした？」

俺がそう言ったらAは

貴方「今度、練習試合でしょ？頑張ってね！僕はベンチに入れないと思うから二階から応援してるよ！」

そう...今度の日曜日には練習試合があるのだ

俺は、エースと言われているのでたぶん出ると思っている。

本当はベンチから声が枯れるぐらいの大きな声を出して応援をしてみたいと思っている

頼んでみようかな...監督に

(人1)「あ、良いこと思い付いた…」

俺がそう言ったら何を思い付いたの？と、俺の顔を覗き込むA

(人1)「A今度の練習試合、スタメンとして出してもらったら？」

Aの方を見てそう言ったらAは固まってしまった

え、固まってしまうようなこと俺言った!?

そう、一人で考ていたらAはこう言った

貴方「それで、親を見返すことが出来るんだったらそうする。

けど、僕は入ってそんなに日が経ってないし素人に毛が生えた感じの僕がいきなり練習試合だなんて...」

俯きながらそう言った。

素人に毛が生えたか...

俺はその言葉を聞いたとき思ったことは

自分は中学からバスケを始めた。

そりゃ、始めたときは俺も素人に毛が生えたようなものだった

けど、毎日練習を重ねていくにつれて上手くなっていった

今は三年生の先輩を差し置いてレギュラーの座に居る俺は...

最初は不安だらけだった。恨まれたりしていないだろうかと、沢山悩んだ

でも、先輩たちは俺の思っていたことの斜め上を行った

俺のことなんて恨んだりもしていないむしろ、尊敬していると言われた

俺はその言葉を聞いたとき泣いた。

だから、Aの気持ちも分かると言ったら分かる。

だから、今の俺が言えることは...

(人1)「スタメンの発表は当日…」
貴方「??」
(人1)「だったら、それまでに今以上に上手くなれば良いじゃねぇか！」

俺がそう言うとそうかと言う顔をして力強く頷いたA

(人1)「練習ぐらい付き合ってやるよ！」

俺がそう言ったら嬉しそうにうんと頷いた。

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