【男主】天才の君と出来損ないの僕…【オリジナル】 (ページ17)

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A side

今から約１０年前…僕が４歳だった頃…

あの日も今日の朝みたいに罵声を浴びせられた日だった。

僕は、家に居るのが嫌になって家を飛び出した。

ずっと、俯きながら走っていたから周りを見ていなかったから顔をあげたときに見た景色は……

全く知らない景色だった。

小さかった僕は怖かった。そしたら、近くに林があったから好奇心で入っていった。

…

今の季節は夏。だから、例え５時を過ぎていてもそこまで暗くなかった。

僕は、気にせず林の奥へと入っていった。

林の奥に入っていくとだんだん周りが暗くなってきた。

空を見上げようと思って上を見たら、枝がたくさん重なっていてうまく見ることができなかった。

でも、隙間から見えた空は暗くなっていた。

森に入って何時間経ったんだろう…

そう思っていたら近くの草むらが

ｶﾞｻｶﾞｻ… ｶﾞｻｶﾞｻ…

と音をたてていた。僕は怖くなって逃げようと思ったけど…

足が震えていて動けなかった。

草むらの揺れが大きくなってきた。

草むらから出てきたのは…

貴方「え…？い、犬？」

そう、犬だった。それが僕とウルの出会いだった。

出会ったときのウルは子犬だった…

ウルは小さかった。捨てられたのは生まれてそんなに経ってなかったんだろう…

それぐらい小さかった。

ウル「ｸｩ～ﾝ」
貴方「君も一人？僕も一人なんだ…一緒に居る？」

そう言ったらウルは良い返事をした後に僕の方に飛んできた。

その姿はとても可愛かった

～現在～

貴方「その日は、何故かお母さん達が警察に連絡してて、捜索された…」
優「で、見つかったと？」
貴方「うん……連れてかれた」

僕はその後も話した。

それから、毎日林に通うようになった。始めこそは、道に迷いながらだったけども…

最後には道に迷わず行けるようになった。

…

貴方「主将…長々とすみません。あの…時間の方は大丈夫ですか？」
竹尾「ん？……ダッシュで学校にいくぞ!!」

主将は走っていった。僕たちはその後を追うように走っていった。

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